- 技術士試験を受けたいけど、どの部門で受ければいいか分からない
- 応用理学部門の試験内容が知りたい
- 応用理学部門を受けるならどうやって勉強すれば良い?
技術士は多くの部門がありますので、このような疑問を思ってしまいますよね。
そこで、本記事では応用理学部門の技術士・技術士試験について解説します。
部門選びや、試験を受ける場合の勉強方針決定の参考にしてください
技術士応用理学部門の概要
概要
応用理学部門は、物理・化学・地質に携わる部門です。
小学校から高校までの理科の授業で物理や化学や地質を勉強していると思いますが、あれをイメージすると分かりやすいかもしれません。
応用理学部門とだけ聞いても皆さんの生活上どんな役に立っているのかイメージがしにくいと思いますが、実は応用理学部門は重要な役割を担っているのです。
それは、ざっくりいうと地震対策です。
- この場所の地盤は地震に強いか、弱いか
- 地震による被害を抑えるためには、どのように地盤改良をしたらよいか
- 地震が発生するメカニズムはどのようなものか
このようなことを応用理学部門では行っています。
日本は地震大国ですから、日本にとって応用理学部門は重要な部門です。
他の部門も同じですが、応用理学部門は皆さんの生活を縁の下の力持ちとして支えているのです。
仕事内容
応用理学部門の技術士の仕事内容の例を紹介します。
- 建設コンサルタント会社で地質調査に携わる
- 公共機関の元請会社で土木工事の専門家として勤める
- 地方自治体や国交省で土木の専門家として勤める
このほか、技術士の仕事としてはこちらの資料が分かりやすいので紹介します。
技術士って? ~これが技術士の世界~
メリット
応用理学部門の技術士を取得することで、「上司や同僚、取引先からの信頼が得られる」「収入アップに繋がる」「実力が向上する」などのメリットが得られます。
技術士を取得することのメリットはこちらの記事で詳しく解説しています。
技術士を取得するメリットとデメリット【体験談あり】
課題
他の部門と同じく、応用理学部門は技術士の人数が少ないという課題を抱えています。
「技術士だから出来るようになる仕事」という独占業務がないせいか、そもそも大変な勉強をしてまで技術士になろうという方が少ないようです。
また、知名度が十分でないことも要因のひとつと言えるでしょう。
技術士という資格は技術者としての資質向上や倫理観保持のためにも非常に有効なものですので、技術士の知名度を向上させて技術士が増えてもらいたいものです。
技術士応用理学部門の試験
選択科目の内容
応用理学部門は以下の3つの選択科目に分類されます。
選択科目 | 選択科目の内容(一部抜粋) |
---|---|
物理及び化学 | 力学、光学、電磁気学、熱物理学、原子・量子物理学、物理及び化学的計測、材料物性、レオロジ、化学分析、機器分析その他の物理及び化学の応用に関する事項 |
地球物理及び地球化学 | 気象、地震、火山、地球電磁気、陸水、雪氷、海洋、大気、測地、物理探査、地化学探査その他の地球物理及び地球化学の応用に関する事項 |
地質 | 土木地質(道路、鉄道、ダム、トンネル、地盤等)、資源地質(鉱物資源、燃料資源等)、斜面災害地質、環境地質(水理、水文、地下水等)、情報地質(リモートセンシング、地理情報システム等)、地熱及び温泉並びに防災、応用鉱物、古生物、遺跡調査その他の地質の応用に関する事項 |
難易度(合格率)
応用理学部門の合格率は以下の通りです。
直近5年間は一次試験は30%以下、二次試験は15%前後で推移しています。
直近の令和3年度で二次試験の合格率を比較すると、
部門全体の合格率が11.6%に対して
応用理学部門の合格率は16.9%ですから、
一見応用理学部門は合格しやすいのかなと思ってしまいます。
しかし、一次試験の合格率が非常に低く、部門全体は約40~50%であるのに対して応用理学部門は30%を切っています。
応用理学部門は他の部門と同じく難易度の高い試験であるといえます。
技術士応用理学部門の勉強方法
過去問
応用理学部門の過去問は日本技術士会のホームページで公開されています。
おすすめの参考書
応用理学部門でおすすめできそうな参考書は特に見つかりませんでした。
過去問を解いていくことがメインの対策法となりそうですね。
なお、一次試験の基礎科目や適性科目のおすすめ参考書についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
おすすめの講座
参考書で専門知識を勉強したうえで必要なのが、二次 筆記試験の対策です。
二次 筆記試験は論文形式の試験ですので「これが正解!」というものがありません。
そのため、試行錯誤しながら自分の論文作成技術を高めていく必要があります。
ただ、その試行錯誤のためには第三者に自分の書いた論文を添削してもらう必要があります。
自分で添削をしようと思ってもなかなか難しく、何回も受験を繰り返して試行錯誤するような形になってしまうでしょう。
何回も受験して貴重な時間を何年も費やしてしまうよりも、講座の論文添削サービスを活用するのがおすすめです。
昔は何十万円もするような講座ばかりでしたが、最近はコスパの良い講座も出てきています。
コスパの良い講座を選べば6万円くらいで十分な回数の添削を受けることが出来ます。
こちらの記事でおすすめ講座を紹介していますので、講座選びに迷ったら参考にしてみてください。
技術士二次試験対策講座おすすめランキングTOP6
迷ったらスタディングかアガルートアカデミーを選んでおけば間違いありません
まとめ
技術士の応用理学部門について解説しました。
本記事のまとめは以下のとおりです。
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