- 技術士試験を受けたいけど、どの部門で受ければいいか分からない
- 電気電子部門の試験内容が知りたい
- 電気電子部門を受けるならどうやって勉強すれば良い?
技術士は多くの部門がありますので、このような疑問を思ってしまいますよね。
そこで、本記事では電気電子部門の技術士・技術士試験について解説します。
部門選びや、試験を受ける場合の勉強方針決定の参考にしてください
技術士電気電子部門の概要
概要
電気電子部門は、回路設計や電気通信設備などの電気系技術に携わる部門です。
電気系の技術は日本のものづくり産業の基幹を担う重要な技術です。
例えば、生活する上で欠かせない電気は発電設備や送電設備がなければ使用することができませんし、インターネットも情報ネットワーク設備がなければ使用することが出来ません。
他の部門も同じですが、電気電子部門は皆さんの生活を支えている部門です。
仕事内容
電気電子部門の技術士の仕事内容の例を紹介します。
- 発電設備メーカーで発電設備の設計・施工に携わる
- 計装会社で計測システムの設計に携わる
- 情報通信設備会社でLANシステムや光ケーブルの施工に携わる
メリット
電気電子部門の技術士を取得することで、「上司や同僚、取引先からの信頼が得られる」「収入アップに繋がる」「実力が向上する」などのメリットが得られます。
技術士を取得することのメリットはこちらの記事で詳しく解説しています。
技術士を取得するメリットとデメリット【体験談あり】
課題
他の部門と同じく、電気電子部門は技術士の人数が少ないという課題を抱えています。
「技術士だから出来るようになる仕事」という独占業務がないせいか、そもそも大変な勉強をしてまで技術士になろうという方が少ないようです。
また、知名度が十分でないことも要因のひとつと言えるでしょう。
技術士という資格は技術者としての資質向上や倫理観保持のためにも非常に有効なものですので、技術士の知名度を向上させて技術士が増えてもらいたいものです。
技術士電気電子部門の試験
選択科目の内容
電気電子部門は以下の5つの選択科目に分類されます。
選択科目 | 選択科目の内容(一部抜粋) |
---|---|
電力・エネルギーシステム | 発電設備、送電設備、配電設備、変電設備など |
電気応用 | 電気機器、アクチュエーター、パワーエレクトロニクス、電動力応用、電気鉄道、光源・照明など |
電子応用 | 高周波、超音波、光、電子ビームの応用機器、電子回路素子、電子デバイスなど |
情報通信 | 有線、無線、情報通信ネットワークの構成と制御(仮想化を含む。)、情報通信応用とセキュリティに関する事項など |
電気設備 | 建築電気設備、施設電気設備、工場電気設備その他の電気設備に係るシステム計画、設備計画、施工計画、施工設備など |
難易度(合格率)
電気電子部門の合格率は以下の通りです。
他部門と同じく、一次試験は50%前後、二次試験は15%以下で推移しています。
直近の令和3年度で二次試験の合格率を比較すると、
部門全体の合格率が11.6%に対して
電気電子部門の合格率は10.0%ですので、
電気電子部門は他の部門と比較してやや高い難易度であると言えるかもしれません。
技術士電気電子部門の勉強方法
過去問
電気電子部門の過去問は日本技術士会のホームページで公開されています。
サイト
電気電子部門のキーワードを勉強したい時におすすめのサイトを紹介します。
まずはKmKmさんが運営されている「KmKmの学習支援サイト」です。
電気電子部門の技術士であるKmKmさんが運営しているサイトで、「燃料電池」や「ワイヤレス給電」など多数のキーワードの解説がまとめられています。
まとめ方も原理や特徴などに言及されていて、特に問題Ⅱ-1対策としても大変役立つ内容になっていますよ。
KmKmの学習支援サイト「技術士キーワード一覧(電気電子部門)」
次に、たろいもさんが運営されている「伝送制御屋の備忘録」です。
電気制御エンジニア向けの技術情報を発信しているサイトで、例えばシーケンサなどに関する技術情報を発信されています。
現場に近い情報がまとめられているので、問題Ⅱ-2対策などで役立つと思います。
おすすめの参考書
電気電子部門でおすすめの参考書はこちらの2冊です。
こちらの参考書は技術士一次試験 専門科目用の参考書です。
200問分の過去問について解答と解説が記載されています。
著者は電気電子部門の技術士です。
実際に技術士試験に合格している方が書いた本ですので、技術士試験の対策用としては間違いないでしょう。
また、昔から長く発行され続けている参考書であり、現在は第6版となっています。
長い年月をかけて修正を重ねていますので、内容も分かりやすいかと思います。
安心感のある一冊です。
こちらの参考書は一次試験・二次試験共用の参考書です。
技術士試験を受験するにあたって必要な知識がまとめられていますので、電気電子系の専門知識を復習するという用途で使うのが良いと思います。
注意点としては、一次試験の過去問の解説用としては内容が薄いことでしょうか。
こちらの参考書だけでは一次試験の専門科目をカバーしきれないかもしれません。
一次試験用としてこの参考書を使うなら、この参考書だけで勉強するのではなく実際の過去問をしっかりと自分で解いてみてください。
その上で、不安があればひとつ前でおすすめした一次試験の過去問解説の参考書を購入するのが良いかと思います。
なお、一次試験の基礎科目や適性科目のおすすめ参考書についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
おすすめの講座
参考書で専門知識を勉強したうえで必要なのが、二次 筆記試験の対策です。
二次 筆記試験は論文形式の試験ですので「これが正解!」というものがありません。
そのため、試行錯誤しながら自分の論文作成技術を高めていく必要があります。
ただ、その試行錯誤のためには第三者に自分の書いた論文を添削してもらう必要があります。
自分で添削をしようと思ってもなかなか難しく、何回も受験を繰り返して試行錯誤するような形になってしまうでしょう。
何回も受験して貴重な時間を何年も費やしてしまうよりも、講座の論文添削サービスを活用するのがおすすめです。
昔は何十万円もするような講座ばかりでしたが、最近はコスパの良い講座も出てきています。
コスパの良い講座を選べば6万円くらいで十分な回数の添削を受けることが出来ます。
こちらの記事でおすすめ講座を紹介していますので、講座選びに迷ったら参考にしてみてください。
技術士二次試験対策講座おすすめランキングTOP6
迷ったらスタディングかアガルートアカデミーを選んでおけば間違いありません
まとめ
技術士の電気電子部門について解説しました。
本記事のまとめは以下のとおりです。
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