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技術士試験の難易度は?資格の偏差値ランキングも紹介!【最高峰ランク】

技術士試験の難易度 技術士の概要

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  • 技術士試験ってどれくらい難しいの?
  • 技術士資格の偏差値ってどれくらい?
  • 技術士試験は難しすぎるって聞いたことあるけど、一次試験も難しいの?

『技術士』という国家資格は科学技術系で最高峰の資格と位置付けられており、技術士を取得することで様々なメリットを受けることが出来ます。
技術者として働いている方なら『技術士』を取っておきたいという人は結構多いのではないでしょうか。

しかし、技術士は科学技術系で最高峰の国家資格とされているだけあり取得難易度は非常に高いです。
「技術士」で検索すると関連検索で「技術士 難しい」「技術士 難しすぎる」といったワードが出てくるほどです。

では、実際のところどれくらい難しいのでしょうか?
弁護士や税理士などの他の難関国家資格と比べても難しいのでしょうか?

そこで、本記事では技術士試験がどれくらいの難易度なのか色々な視点からまとめてみました。
私も実際に技術士試験を受験して合格していますので、リアルな難易度がお伝えできると思います。

結論としては以下になります。

技術士は科学技術系最難関の国家資格であり、試験に合格するのは非常に難しい。
但し、弁護士や税理士などの他の最難関国家資格ほどではない。

本記事ではその根拠を説明していきます。

資格名 偏差値
司法試験(弁護士など) 77
公認会計士 77
税理士 75
弁理士 75
医師 74
技術士 70
中小企業診断士 67
一級建築士 66
気象予報士 64
歯科医師 63
行政書士 62
薬剤師 62
技術士補 60
ファイナンシャルプランナー1級 58
日商簿記検定2級 58
TOEIC700点 57
出典:資格の取り方よりデータを引用して表を作成

そもそも技術士ってどんな資格?という方はこちらの記事がおすすめです。
⇒技術士とはどんな資格?現役技術士がわかりやすく解説!【技術系最難関の国家資格】

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技術士は5大国家資格のひとつ

技術士は文部科学省によって認定される国家資格で、弁護士や医師などとまとめて5大国家資格と呼ばれます。

資格名称 資格試験 所轄省庁
弁護士 司法試験 法務省
弁理士 弁理士試験 特許庁
医師 医師国家試験 厚生労働省
公認会計士 公認会計士試験 金融庁
技術士 技術士試験 文部科学省

5大国家資格と呼ばれるにふさわしい難関っぷりで、中でも二次試験の合格率は約10%と非常に低いです。

しかも、その技術士二次試験に挑戦できるのは以下の受験資格を満たした人だけです。

技術士二次試験の受験資格(要約)

①技術士一次試験に合格している。もしくは指定の教育課程を修了している。
②4年、もしくは7年を超える実務経験を積んでいる。※条件によって年数が変化

二次試験に挑戦するのはいわばプロ技術者ですから、その上で合格率10%という時点で難易度の高さは図れるかと思います。

一方、弁護士や医師は圧倒的に知名度が高く、弁理士や公認会計士もそこそこ知名度があるのに対して、技術士は難易度が高い割に全く知名度がないという悲しい国家資格でもあります。

技術士試験の難易度と偏差値

技術士試験は一次試験と二次試験がありますが、それぞれの難易度は以下の通りです。

難易度偏差値合格率
技術士一次試験普通6030~60%
技術士二次試験難関7010~15%
出典:偏差値「資格の取り方 国家資格難易度ランキング
合格率「日本技術士会 統計情報

まずは実際のデータから難易度を見ていきましょう。

国内における代表的な資格と比較していきます。

合格率

国内における代表的な資格の合格率一覧は以下の通りです。

資格名合格率引用データ
弁理士7.9%2010~2020年度:特許庁
公認会計士10.5%2016~2021年度:公認会計士・監査審査会
行政書士11.1%2012~2022年度:行政書士試験研究センター
技術士13.3%2013~2020年度:日本技術士会
中小企業診断士20.0%2010~2020年度:中小企業診断協会J-SMECA
簿記2級20.1%2018年6月~2021年11月:商工会議所
弁護士26.8%2011~2021年度:日本弁護士連合会
簿記3級47.0%2018年6月~2021年11月:商工会議所

※合格率は年度によってばらつきが生じるため、ばらつきの影響が極力小さくなるように複数年度のデータを使用して算出しています。また、合格率は「合格者数/実受験者数」で計算しています。そのため、「合格者数/申込者数」よりも高めの合格率となっています。

技術士の合格率は約13%です。

もちろん、合格率だけをみて「この資格は難易度が高い、低い」というわけではありませんが、ひとつの指標として参考に出来るかと思います。

偏差値ランキング

国内における代表的な資格の偏差値一覧は以下の通りです。

資格名 偏差値
司法試験(弁護士など) 77
公認会計士 77
税理士 75
弁理士 75
医師 74
技術士 70
中小企業診断士 67
一級建築士 66
気象予報士 64
歯科医師 63
行政書士 62
薬剤師 62
技術士補 60
ファイナンシャルプランナー1級 58
日商簿記検定2級 58
TOEIC700点 57
出典:資格の取り方よりデータを引用して表を作成

技術士一次試験の偏差値は60、技術士二次試験の偏差値は70です。

技術士二次試験は一級建築士や気象予報士、TOEICで700点取ることよりも難しいとされています。
ただ、日本の最難関資格である弁護士や税理士ほどの偏差値ではないですね。

このほかにもネットで「資格 難易度」と検索すると様々な資格情報サイトが出てきますが、どのサイトでも技術士は難関資格、難易度高という位置付けで紹介されています。

当サイトでは「資格の取り方」様の情報を引用しました。
「資格の取り方」は資格講座への誘導を極力なくし、資格の情報を正しく伝えるということを第一に考えている資格情報サイトです。数あるサイトの中で最も客観性が高いと考え、「資格の取り方」様の情報を引用させて頂きました。

技術士一次試験の難易度・偏差値まとめ

技術士一次試験(技術士補)の難易度は普通レベルです。

技術士補と偏差値が同じくらいの国家資格の例として以下のものがあります。

  • 薬剤師
  • 行政書士
  • ファイナンシャルプランニング技能士1級 など

技術士二次試験の難易度・偏差値まとめ

技術士二次試験(技術士)の難易度は難関レベルです。

技術士と偏差値が同じくらいの国家資格の例として以下のものがあります。

  • 一級建築士
  • 中小企業診断士
  • 獣医師
  • ITストラテジスト

評判からみる技術士の難易度

それでは、技術士の難易度がどの程度なのか、技術士の定義や評判という面から見ていきましょう。
技術士の難易度が分かりそうな文章や発言などをまとめていきます。

日本技術士会からの評判

日本技術士会では技術士のことを以下のように言っています。

「「技術士」は国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。」

「日本の科学技術における最高位の国家資格」

日本技術士会_PRパンフ_2より https://www.engineer.or.jp/c_cmt/shikakukatsu/topics/007/attached/attach_7784_3.pdf

技術士会では難易度について直接記載しているわけではありません。
しかし、「最も権威ある」「最高位」というフレーズを使っているあたり、難易度が高そうな印象を受けますね。

論破王ひろゆきさんからの評判

掲示板2chの開設者であり論破王として有名な西村ひろゆきさんも技術士について発言したことがありました。

技術士については以下のように語っています。

本当に頑張るんだったら、技術士を取ると一生食いっぱぐれないらしいですけど。
弁護士より難しいらしいですね。

youtube ひろゆき切り抜き

個人的には、さすがに弁護士よりも難しいは言いすぎな感がありますね

本人もこの発言の後に「どんな問題が出るのかもよく分かってないですけど」と言っているように、印象だけで話した感じがあります。

技術士試験は難しいと言われる理由

次に、技術士試験は難しいと言われる理由がわかるようなデータをまとめていきます。

東京大学卒のような高学歴でも4人中3人落ちる

技術士の合格率を東京大学出身者のような高学歴な人に絞った場合は以下になります。

技術士二次試験 大学 別 合格 率
引用:日本技術士会 試験・登録情報 統計情報

高学歴な人ほど合格率が高くなっている傾向はありますが、それでも最高で約26%程度の合格率となっています。
東京大学出身の優秀な方でも4人に3人は不合格であるという事実があり、技術士という資格の難易度の高さがイメージ出来るかと思います。

学歴別の合格率についてはこちらの記事で分析していますので、興味があれば参考にしてみてください。
技術士試験に合格するためにはどの程度の学歴が必要?

合格までに必要な勉強時間が長い

参考データですが、合格までに必要な勉強時間の目安を他の有名な国家資格と比較してみました。

資格名必要な勉強時間
弁護士3000~8000時間
公認会計士4000時間
税理士3000時間
弁理士3000時間
技術士150~2000時間
中小企業診断士1000時間
簿記2級100時間

技術士試験に合格するまでに必要な勉強時間は150~2000時間と幅広い数字になっています。

この理由は以下の2つが考えられます。

技術士合格に必要な勉強時間が幅広い理由
  • 一発合格できる人もそこそこいるから
  • 普段の業務が受験部門の試験範囲と完全に一致していると長時間の勉強は必要ないから

他の最難関資格と比較してみると、弁護士、公認会計士、税理士、弁理士といずれも技術士よりも長い勉強時間が必要となっています。

やはり、これらの最難関資格よりは簡単に取得できそうな感じがありますね。
さすがに簿記2級とは比べ物にならないくらいの時間が必要になりそうですが。

技術士試験に合格するまでに必要な時間についてはこちらの記事で解説しています。
技術士試験に合格するために必要な勉強時間は?【体験談あり】

受験条件に実務経験がある

技術士二次試験の受験条件として「4~7年の実務経験があること」が規定されています。
既に実務経験を積んでいる技術者でなければそもそも受験できませんので、この点も技術士を取得するハードルを上げているポイントになります。

技術士試験を受験するのは実務経験を積んだいわばプロの人達なわけです。
そのような人達を集めてなおこの合格率ですから、やはり技術士試験の難易度は高いということが分かるかと思います。

技術士を取得するまでの流れはこちらの記事で詳しく解説しています。
【技術士のなり方】技術士資格を取得するまでの流れを解説!

独学で合格できる人は1割程度

独学で合格できるかどうかも、難易度を表すひとつの指標となります。

当サイトでは、技術士二次試験に合格した人に対して有料講座を受講したかのアンケートを取りました。

「受講していない」という人は13%、約1割でした。

有料講座を使うにしろ先輩技術士からの指導を受けるにしろ、誰かに指導してもらわないとほとんど合格することができない難易度だということですね。

技術士試験の部門別の難易度を考える

技術士は21部門に分かれており、受験する際はどの部門を受験するか選ぶ必要があります。
その時、「どの部門の難易度が高い(低い)のか」「どうせ受けるなら、合格できる確率が高い部門で受けたい」とか考えたりしませんか?

私の場合は、普段行っている業務が『金属部門』『機械部門』場合によっては『電気電子部門』にも該当するような業務でした。
そのため、どの部門で受験するべきかは結構悩んだポイントでした。

近年では科学技術も高度化に伴い複雑化もしていますから、私のように複数部門にまたがった業務を行っていて部門選びに悩んでいる方は結構いるのではないかと思います。

そこで、部門選びの一材料となるべく技術士試験の部門別の難易度について合格率を比較して少し考えてみようと思います。

但し、一概に合格率=難易度というわけではありません。
また、部門選びは難易度だけではなく「自分の現在の業務に最も適したものか?」「自分の持っている知識や経験でいけそうか?」なども含めて総合的に判断する必要があります。

あくまでも判断のためのひとつの材料として考えてくださいね。

一次試験の合格率

まずは一次試験の各部門の合格率から見ていきます。

一次試験は各部門共通である基礎科目と適正科目があり、部門で異なるのは専門科目だけです。
そのため各部門で合格率にそこまで大きな差はないと思えるのですが、実際には部門ごとに合格率に大きな差があります。

日本技術士会 試験・登録情報 統計情報のデータを引用して表作成(令和2年度)

原子力・放射線部門は比較的合格率が高いですね。
受験者数も86人と多く、受験人数が少ないので合格率がばらつきやすいということも少なそうです。

ただこの結果をみて「それじゃあ原子力・放射線部門の難易度が低そうだから、ここを狙うぜ!」となるかといったら全然なりませんね。

私が原子力は専門外だからということもあるでしょうが、いくら合格率が高いからといって原子力を一から勉強するよりも、多少合格率が低くても元から知見のある金属部門を受験する方が効率的でしょう。

「この部門は簡単そうだぞ!」というデータを出せると面白いのですが、そこまでそんな感じにはなりませんでした。

二次試験の合格率

次は二次試験の各部門の合格率を見ていきます。

二次試験は必須科目と選択科目がありますが、いずれも各部門で完全に問題が分かれています。
そのため、一次試験と比較して各部門で問題の難しさ簡単さに違いが出やすい試験となっているかと思います。

日本技術士会 試験・登録情報 統計情報のデータを引用して表作成(令和2年度)

一次試験と同じく、各部門でそれなりに合格率に差が出ましたね。

受験人数が多いところで比べると、例えば建設部門は上下水道部門よりも問題が難しかったのかななど予想できますね。とはいっても、建設部門と上下水道部門では受験者の性質も異なるでしょうから単純に比較することはできませんが…

一方で、船舶・海洋部門は合格率50%なんていう数字が出てきていますが、これは難易度云々ではなくそもそも受験人数が少ないためかと思います。

受験部門の選び方はこちらの記事で詳しく記載しています。
⇒技術士の部門一覧とベストな部門の選び方を解説!【部門選びに迷った方へ】

技術士試験に合格するための勉強方法

この項目では、高い難易度を誇る技術士試験に合格するための勉強方法の方針について解説していきます。
詳しい内容は個別記事にて解説しますので、ここではざっくりと解説します。

ステップ① 知識やノウハウを身につける

まずは技術士試験合格のために必要な知識やノウハウなどの情報を知るところから始めます。
いわゆる情報のインプットですね。
必要な情報は以下のものが挙げられます。

・技術士とは何か?
・専門知識
・業務経歴書の書き方
・論文の書き方
・口頭試験の受け方
など

色々と必要な情報がありますが、現在は情報化社会ですからこれらは概ねネットや参考書で調べれば出てきます。
まずは情報を得るところから始めてみてください。

当サイトでもこちらの記事で必要な情報をまとめていますので、興味があれば参考にしてください。
技術士試験合格までのロードマップ【完全ガイド】

ステップ② 身に付けた知識を活用する実力を付ける

必要な情報があらかた揃ったら、次は実践です。

日本技術士会のホームページに過去問が公開されていますので、そちらの過去問をとりあえずやってみるのです。
ちなみに、この時に本番を想定して時間制限を設けるのもオススメです。

そして、完成した回答論文を翌日くらいに見直してみてください。
おそらく全然良い論文が書けなくて愕然とすると思います。

知識やノウハウを知っていたとしても、実際に使えているかは別問題です

合格するためには知識やノウハウを身につけるだけでなく、その知識やノウハウを活用できるようにトレーニングする必要があるのです。
このあたりの実力は筋トレするかのように繰り返し繰り返し解答論文を書くことで徐々についてきます。

知識やノウハウを実際に使えるようにするためには繰り返し回答論文を作成する必要がありますが、この時きちんと回答論文を見直して振り返ることが重要です。

しかし、自分で論文を見直すだけでは限界があります。
適切にPDCAを回すためには第3者の目で論文を見てもらう必要があります。

自分の回りに協力してくれる技術士がいればその方に見てもらうのが良いでしょう。
自分の勤め先に先輩技術士がいるようであれば、充分独学での合格が見えてきます。

一方、周りに添削してくれる技術士がいないようであれば独学での技術士試験合格は厳しいものになります。
技術士試験合格のためにはどうしても解答論文の添削が必要です。

先輩技術士がいない、もしくは協力が得られない場合は講座を活用するのが現実的です。
こちらの記事でおすすめ講座を比較していますので参考にしてください。
技術士試験の通信講座おすすめランキングTOP3

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結局、技術士の難易度はどれくらい?

ここまでに技術士試験の評判やデータを見てきました。
その結果、技術士試験の難易度は以下の感じだと考えます。

<技術士試験の難易度>
簿記2級やTOEIC700点を取るよりはるかに難しい。
中小企業診断士や一級建築士よりもちょっと難しいくらい。
弁護士や公認会計士、税理士よりは簡単。

先輩技術士からの指導を受けたり、講座を受講しないと合格はキツい。

まとめ

技術士の難易度の高さをイメージする評判や数値データについてまとめました。
評判からみても、数値からみてもなかなか難易度が高いことがわかる内容になったかなと思います。
ただ、弁護士や税理士などのいわゆる最難関資格よりは難易度が低いので、勉強方法次第で充分に狙える資格だと思いますよ。

技術士試験は難易度の高い難関資格ですが、取得できればメリットも大きいですので受験する人は頑張ってくださいね!


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技術士の概要

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