
僕は何部門で受験するのが良いのかな?

一次試験を受験する場合と二次試験を受験する場合で分けて考えましょう
これから技術士を受験される方で、どの部門で受験しようか迷っていませんか?
迷った場合には次のように考えるのがおすすめです。
<一次試験を受験する場合>
自分が最も得意とする部門(問題に解答しやすい部門)
<二次試験を受験する場合>
自分が業務上必要とする部門
それでは解説していきますね。
技術士の部門を選ぶ時に迷うケース
この記事を見ている方は、普段自分が担当されている業務というものがあると思います。
普段自分が担当している業務がこの部門に該当するというのが分かりやすい場合には、該当する部門を選べば良いです。
例えば、機械設計を行っている人は機械部門、ソフトウェアの開発を行っている人は情報工学部門というのが分かりやすいですね。
一方で、業務内容がこの部門にも該当するしあの部門にも該当するような気がする、というような複数の要素を持つ業務を担当されている方も結構いるのではないでしょうか?
例えば、自動車メーカーに勤めている方は機械設計、ソフトウェア、材料などの複数の要素が絡んだ業務をしているでしょうから、このような場合には機械部門・情報工学部門・金属部門・化学部門など複数の部門に該当することもあるでしょう。
このように、近年では科学技術も高度化・複雑化していますから、どの部門を受験するべきか選びにくいケースも増えているかと思います。
それではどのようにして技術士の部門を選べば良いでしょうか?
部門の選び方
技術士の部門の選び方は、一次試験を受験する場合と二次試験を受験する場合とで分けて考える必要があります。
それぞれの場合に分けて解説していきます。
一次試験の場合
一次試験の場合は、「自分が担当している業務がどれに該当するか?」という視点は正直必要ありません。
考えるべきは「どの部門の問題が自分にとって解きやすいか」「どの部門が一番自分が合格する可能性が高いか」ということです。
その理由は、一次試験でどの部門で合格したとしても、二次試験は別の部門で受験することが可能だからです。
例えば、一次試験は機械部門で受験して、二次試験は電気電子部門で受験するということも可能です。
もう少しいうと、最終的に技術士試験に合格したとして、「○○部門の技術士です」と名乗る時には二次試験で選択していた部門を名乗る形になりますので、一次試験でどの部門を選択していようが最終的には関係ないわけです。
上記の例でいうと、一次試験は機械部門で受験して、二次試験は電気電子部門で受験して合格した場合、最終的には「電気電子部門の技術士」と名乗る形になります。
このケースは就職したての新社会人が技術士一次試験を受験する場合に多いですね。
例えば、「大学で研究していた分野」と「就職先で担当することになった業務の分野」が異なるケースが挙げられます。
ということで、一次試験を受験する場合は「どの部門の問題が自分にとって解きやすいか」「どの部門が一番自分が合格する可能性が高いか」という目線で決めれば良いと思います。
二次試験の場合
二次試験の場合は、「自分が業務上必要な、もしくは活用しやすい部門」という視点で選ぶ必要があります。
その理由は、「○○部門の技術士です」と名乗る場合には二次試験で合格した部門を名乗る必要があるからです。
例えば、自分が普段IT企業でソフトウェアの開発を行っているという方が畑違いの金属部門で合格したとしても、せっかく取得した技術士の資格を有効に活用することは難しいことが予想されます。
(そもそも自分が普段行っている業務と全く関係ない場合には合格できないだろうという話もありますが)
判断が難しいのが「自分の業務内容がこの部門にも該当するしあの部門にも該当するような気がする」というような複数の要素を持つ業務を担当されている場合です。
こちらの場合でも基本的には「自分にとってどの部門が有効活用しやすいか?」という視点で考えれば良いのですが、複数の要素が絡んだ業務の場合そもそもどの部門で技術士を取れば有効に活用できるかが難しい判断になります。
このような場合には一律にこうといったことは言えませんので、それぞれのケースに応じて各々判断するという形になるかと思います。
ということで、二次試験を受験する場合は「どの部門が自分にとって必要か?有効活用しやすいか?」という視点で決めれば良いと思います。
まとめ
技術士の部門の選び方について解説しました。
近年では業務が高度化・複雑化していますので、どの部門を選べば良いか迷うケースがあると思います。
また、就職したてで、大学で専門としていた分野と就職先で担当することになった分野が異なるというケースもあるでしょう。
そのような場合には以下の考え方を参考にしてみてください。
<一次試験を受験する場合>
自分が最も得意とする部門(問題に解答しやすい部門)
<二次試験を受験する場合>
自分が業務上必要とする部門

技術士仲間が増えることを願っています
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