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【模範解答例】技術士二次 筆記試験 問題Ⅱ-2【A判定 解説付き】

技術士二次試験筆記試験問題Ⅱ-2模範解答例 二次試験対策

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筆記試験の模範解答例を探してるんだけど…

  • 二次筆記試験でどう解答論文を書いたら良いかわからない
  • 技術士二次 筆記試験の過去問の模範解答例をみたい
  • 何を意識して解答論文を書いたらいいか解説が知りたい

技術士二次試験の筆記試験は論文式の試験です。
択一式の試験と違い、論文式の試験には明確な正解がありません。

そんな論文式の試験では、まずは解答例と解説を読んでみることが非常に重要です。
技術士試験ではどのような論文を書けば合格できるかが分からない限り、
どんなに自力で練習したところで合格することはできません。

そこで、本記事では私が技術士試験に合格した時の解答論文を
『技術士二次試験 筆記試験 問題Ⅱー2』の模範解答例として紹介します。
併せて、解答するにあたり必要になるポイントの解説も紹介します。

本記事で紹介するのは、私が実際に技術士試験を受験してA判定を取った解答論文です。
試験の翌日に解答論文の再現をしたので試験当日に実際に解答したものとは細かい部分が異なるかもしれませんが、内容としては概ね再現出来ているかと思います。

いわゆる過去問の解答例という形になりますね。

なお、受験部門は『金属部門(表面技術)』になります。
部門の違いはあっても試験に必要になる考え方は同じですので、ある程度参考にできるはずです。

A太郎
A太郎

ぜひ、この解答例を参考にしてみてくださいね

その他の模範解答例と解答のポイント解説はこちら
模範解答例 問題Ⅰ
模範解答例 問題Ⅱ-1
模範解答例 問題Ⅲ

注意

この問題の出題内容や評価項目は日本技術士会ホームページの「技術士第二次試験受験申込案内」で公開されています。ただ、公開されている内容はなかなかにお堅い表現になっており、分かりにくいところがあるかと思います。

そこで、本ページでは出来るだけかみ砕いて分かりやすく表現するようにしています。
一方で、見る人によっては「説明が足りないのでは?表現がおかしいのでは?」と思われる可能性もあると思います。

また、あくまでも私の解釈であり、「試験管の真意は絶対こうだ、間違いない」というものではありません。
試験対策は人それぞれですので、参考にできるところは参考にするというスタンスでお読みください。

執筆者
A太郎

・「技術士への道しるべ」運営者
・技術士一次試験、二次試験ともに一発合格
・技術士試験に挑戦する人を応援するために情報発信しています。
 
詳しい経歴や実績については運営者情報をご参照ください。
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模範解答例(A評価)

さっそく模範解答を紹介します。

令和元年度二次試験 (金属部門表面技術) 問題Ⅱ-2

<問題文>
電子機器の小型化に伴い、モジュール基盤の配線微細化が求められている。この配線を形成する1つの技術として、新たに湿式めっきを開発することとなった。この業務の担当責任者として進めるに当たり、下記の内容について記述せよ。

(1)調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2)業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点について述べよ。
(3)業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

<A判定 解答例>
(1)調査、検討すべき事項とその内容
配線の材質:形成が必要な膜の材質調査は必須である。湿式めっきの場合、成膜が容易な材質や困難な材質が存在し、また、成膜可能だとしてもその成膜パラメータは膜の材質により変わるからである。
配線の厚さ:配線形成に必要な膜の厚さにより、適用すべき湿式めっきの種類が変わる。例えば、ある程度以上の厚みが必要であれば電解めっきが適し、逆に膜厚は薄く高精度な膜厚制御が必要であれば無電解めっきが適する。
基板のサイズ:湿式めっきの場合、基板を処理液に浸漬する必要がある。基板のサイズにより必要となる浴槽のサイズが異なるため、基板サイズの調査が必要である。
モジュール基板の使用環境:実際の使用環境を調査し、その環境でも不良の発生しない膜とする必要がある。例えば、基板上に膜を形成するという性質上、温度変化のある環境では基板と膜の熱膨張率の違いから膜には熱応力が生じる。熱応力が生じても回路が断線などの不良が発生しない膜厚や材質の設計が必要である。

(2)業務遂行手順(留意点、工夫点含む)
業務の遂行手順を以下に記載する。
①調査を実施し、要求事項をまとめる。この時、現在の生産方法や特性等も併せて調査しておくと、開発完了時にレビューしやすい。
②得られた要求事項を基に、適用するめっきの方針を決定する。例えば、必要な膜厚や材質にで電解めっきか無電解めっきかを決める。
③決定した方針を基に、細かな生産におけるパラメータを調整しながら試作及び評価を行う。この時、1条件ずつ試作・評価を繰り返すのではなく、複数の条件でまとめて試作・評価を行うことで、生産パラメータと得られる特性のそう考えられやすくなり、効率的に開発が進められる。
④③の結果から最終的な生産条件を決定し、その結果生産された物が要求事項を満たしているか確認する。要求事項を満たしていれば、既存の物との比較等のレビューを行い、開発を完了する。

(3)関係者との調整方策
試作段階における方策:開発活動において、実験用の生産装置・ラインの有無に関わらず、実際の製品の生産装置・ラインを使用する必要がある時が必ずある。その際には製品の生産に大きな影響を与えないよう、実施時期や実施者等について生産担当者等の関係者と事前によく打ち合わせておく。
開発完了後における方策:開発した生産技術をスムーズに現場に伝達できるよう、手順書等を十分に整備し、必要であれば時間を確保して教育の機会を設ける。

解説

設問Ⅱ-1と同様、シンプルな出題です。
問題Ⅱ-2は、業務を進めるためのマニュアル・段取りを記載するようなイメージで解答するとやりやすいと思います。

解答するにあたっていくつかポイントがありますので、それぞれ具体的に解説していきます。

解答例のポイント

読みやすい構成にする(問題文に合わせて解答を構成する)

問題文は
(1)○○について述べよ。
(2)△△について述べよ。
(3)~~について述べよ。
というように3つの設問から構成されています。

読みやすい解答にするためには、
(1)○○
(2)△△
(3)~~
(4)□□
というように見出しを問題文に合わせて解答を構成します。

逆に言えば、勝手に問題文とは異なる番号や内容で見出しを付けて解答してしまうと採点者にとって読みにくい解答となり、「コミュニケーション」能力が不十分と判断されかねません。
それでもA判定を得られている事例もあるようですが、ここでは素直に設問に合わせた番号と内容で見出しを付けて回答することをお勧めします。

他者が見て実行できるようなマニュアルをイメージする

問題Ⅱ-2では業務手順についての説明が求められます。
解答する際は、他の人が読んで理解・実行できるようなマニュアルを作成するイメージで解答するのが良いかと思います。

ポイントとしては、Ⅱ-2の解答全体で業務の一連の流れがイメージできるような解答を記載できることが望ましいです。
設問が複数ありますのでそれぞれの設問を単独のものとして考えてしまうかもしれませんが、問題文の最初で設定された条件のもと一連の流れに沿って設問を追っていくようなイメージで解答できると良いでしょう。

なお、設問Ⅱ-2については私は過去に
Aさん「題意に沿って、業務を進めるマニュアルのようなイメージで書くと良い」
Bさん「マニュアルではなく、この業務を進めることの意義を書くと良い」
という正反対のアドバイスを受けたことがあります。

この模範解答例ではAさんのアドバイスに基づいてマニュアル的な解答をしており、本番の試験ではA判定を受けました。
Bさんのアドバイスが間違っているとは思いませんが、とりあえずAさんのアドバイスをもとに解答しておけばA判定はとれそうです。

調査、検討すべき事項は複数記載する

ここでは幅広い専門的学識をアピールするために、複数の事項について箇条書き等で記載することをお勧めします。
3つから4つ程度の数を記載すると良いでしょう。

なお、この解答では「調査・検討すべき事項とその内容」のうち『内容』の部分には「なぜ調査・検討すべきか、(2)業務遂行手順の解答への繋がりを意識しながら」記載しています。
『内容』にどのようなことを記載するべきかは設問にもよりますが、②でも記載しているように全体の繋がりを意識しながら記載することでより分かりやすい解答になります。

業務手順は実現可能で現実的な(無難な)ことを書く

問題Ⅱ-2の模範解答例では業務手順を記載しています。

解答例を見て
「誰もが驚く高度な技術じゃないじゃん、結構普通に思いつくことだよね?」
と思われると思いますが、これは狙ってそのように書いています。

この問題で評価される項目の「リーダーシップ」では「明確なデザイン感覚と現場感覚をもち~」ということが記載されていますが、これは「目的を達成する道筋を明確にすることができる(明確なデザイン感覚)、作業者などの関係者も納得させられる(現場感覚)」ということと考えられます。

このことから、いくら内容が高度でも内容が複雑で関係者から反発されてしまいかねないことを手順として記載するよりも、万人に「そうだよね」と思われる手順を解答として記載するべきと考えます。

なお、このことは業務手順の解答だけでなく、他の解答でも当てはまります。

関係者との調整方策は「リーダーシップ」を直接的にアピールできる

この設問は特に顕著ですが、ここでは関係者の調整ができるかという「リーダーシップ」を問われます。

「専門的学識」だけでは分からないような、実務経験者ならではの視点で解答して現場感覚をアピールしてください。自身の過去の経験から、関係者との調整で普段から意識していることを記載すれば特に問題はないと思われます。

出題傾向と評価項目

選択科目についての応用能力を問われる問題です。
出題内容は「与えられた条件に合わせて、専門知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき、業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるかどうかを問う。」という内容になっています。
「担当責任者として○○を開発することになった」「担当責任者として○○の維持管理のためのメンテナンス手順を構築することになった」といった具体的なテーマと立場が与えられ、この業務を進める手順と、業務を進める際のポイントを説明せよといった出題がされます。

この問題で評価される項目として、Ⅱ-1で評価される「専門的学識」「コミュニケーション」に加えて「マネジメント」「リーダーシップ」が挙げられています。
Ⅱ-1で評価される「専門的学識」と「コミュニケーション」に加えて、「要求される品質・コスト・納期などを達成するために、人・物・金・情報をバランスよく適切に配分できますか?(マネジメント)」「様々な関係者との調整が出来ますか?(リーダーシップ)」といったことが評価されます。

論文作成のポイントを踏まえて実際に書いてみよう

いきなり合格できる論文を作成することはまず不可能

ここまでに解答論文作成のポイントを解説しました。
解説した内容を十分反映して解答論文が作成出来るようになれば技術士試験に合格できるはずです。

しかし、論文作成のポイントを頭で理解することと実際に実践できるかは別問題です。

試しに論文を書いてみると実感すると思いますが、論文作成のポイントを意識しながら解答論文を書くというのは結構難しいものです。

最初のうちは論文を書くのにとにかく時間が掛かると思いますし、時間を掛けて書いたとしても合格できるほどの仕上がりにはなっていないはずです。

まして、試験本番では時間制限があります。

あなたの文章を書くスピードにもよりますが、問題を読んで構想を練って書き出すまでの時間は10分程度です。
もちろん書き直す時間はありませんし、「論文作成のポイントは何だっけな?」と考えている暇もありません。

試験本番で合格できる解答論文が書けるよう、細かな論文作成のポイントは無意識に出来るように練習しておきましょう。

A太郎
A太郎

筋トレでもするかのように繰り返し論文を書き、論文作成のポイントを押さえた論文を意識しなくても書けるようになりましょう。

解答論文は必ず誰かに添削してもらおう

「合格できる論文作成のコツ!」のような試験対策情報をインプットして解答論文を作成すること自体は自分で出来ます。

しかし、自分で解答論文を客観的に評価してブラッシュアップしていくことは極めて難しいです。

・自分の解答論文が合格点に達しているか?
・自分の解答論文をどのように修正すれば良いか?

これらのことを自分で客観的に評価することは非常に難しいです。

例えば、「提案した技術的解決策が簡単すぎないか?逆に難解で特殊すぎないか?」というあたりは自分で評価できない筆頭ですね。

論文試験は評価ポイントが公に数値化されているものではありません。
「これぐらいなら〇〇点!」というものが公開されていませんので、自分ではどうしても判断できない項目が生じます。

自分で客観的に見ることが出来ない項目

    • 課題は多面的に挙げれているか?
    • 自分が提案した技術的解決策は簡単すぎないか?逆に難解すぎないか?
    • 技術的解決策は審査官を納得させることが出来るものか?
    • 技術者としての倫理や社会持続性を踏まえているか? など



これらを自分の目で客観的に評価することは非常に難しいです。
そのため、合格点を取るためには第三者の目による添削がどうしても必要になってきます。

ぜひ、先輩技術士などの周りにいる技術士の方に相談して協力を仰いでみてください。
親身になって指導してくれる方が見つかればラッキーです。

A太郎
A太郎

例えば、私はこんな感じで添削をやらせてもらっています。
※現在は身近な人限定で対応させてもらっています

技術士二次試験の解答論文の添削サンプル1

技術士二次試験の解答論文の添削サンプル2

解答論文の添削サンプルはこちら

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講座を選ぶ際には注意してください。 

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まとめ

本記事では問題Ⅱ-2の模範解答例を紹介し、併せて解答のポイントについて解説しました。

模範解答だけでなく、その解答を書くに至るポイントも含めてまとめましたので
部門が違う方にとってもある程度の参考にはなるかなと思います。

一方で、ここで紹介したポイントをしっかり活用できているかはきちんと確認しておく必要があります。
自分で書いた解答論文が合格点に至っているかは自分ではなかなか評価出来ませんので、必ず同じ会社の技術士や技術士対策講座の講師に添削してもらうようにしてください。

まだ講座を決めていないという方はこちらの記事を参考にしてください。
技術士二次試験対策講座おすすめランキングTOP6【徹底比較】

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