技術士試験で確認される「コミュニケーション」ってなに?
こんにちは!技術士のA太郎です。
本記事では、コミュニケーションについて説明していきます。
コミュニケーションとひとくちにいっても、
・技術士試験で評価されるコミュニケーション能力ってどんなもの?
・試験ではどのように出題される?
・コミュニケーションについて聞かれたらどのように回答すれば良い?
など、いろいろと疑問がありますよね。
このコミュニケーション能力は口頭試験で確認されるので、
口頭試験の対策中の方はきっちりと理解しておく必要があります。
そこで、本記事では現役技術士である私が「技術士口頭試験におけるコミュニケーション」について解説します。
「口頭試験ではどのように質問されるのか?その回答例は?」についてまとめました。
本記事で勉強すれば、自信をもって試験に臨むことができますよ。
技術士試験におけるコミュニケーションとは
まずは技術士試験におけるコミュニケーションについて説明します。
技術士試験では「コミュニケーション」を以下のように定義しています。
業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)
海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。
なかなか分かりにくくないですか?(笑)
分かりやすくまとめると、
コミュニケーションとは「技術士として、関係者と上手く意思疎通がとれる能力」
ということです。
例えば、
「口頭や文書で分かりやすく説明が出来るか?」
「海外においては、日本との文化の違いを理解して関係者に寄り添って上手く仕事が出来るか?」
ということですね。
口頭試験ではどのように質問されるか
次に、口頭試験では具体的にどのような質問で「コミュニケーション」を確認されるかを説明します。
質問の例
口頭試験では概ね次のような質問をされると思います。
Q.これまでの業務で、関係者とどのようにコミュニケーションをとってきましたか?
また、質問の変化球として
・「業務経歴に記載されているこの業務について」と業務内容を指定される
・「関係者とコミュニケーションを取る上で、困ったことはありましたか?」と困ったことに対して聞いてくる
このようなパターンの質問になることも予想されます。
望ましい回答例
重要なのは引用文にもある「意思疎通」です。
正確に意思疎通するためには、相手によって「正確さ」と「わかりやすさ」のどちらを優先するか選択できる必要があります。
ということで、回答としては以下のようなものが望ましいでしょう
A.部下や社内のスタッフ・委託先など専門家が相手の場合は「正確さ」を重視します。
そのために、手順書や仕様書をしっかりと用意して曖昧な部分が無いようにしました。
一方で、一般市民や専門外の方が相手の場合は「分かりやすさ」を重視します。
そのために、説明用のポンチ絵などを用意して多少正確でなくとも分かりやすさを重視して
説明するようにしました。
注意点
ここまでで文章的な回答内容について記載しましたが、
回答内容だけでなく「口頭試験を受ける態度」にも注意しておいた方が良いと考えます。
例えば、「服装・髪型・ヒゲ・姿勢・言葉遣い」などが挙げられます。
もちろんこれらを直接採点することはないと思いますが、これらの見た目からの雰囲気で悪い印象を与えるとコミュニケーション能力が低いと判断されてしまう可能性があります。
身だしなみの部分は以下のように整えておきましょう。
基本的に客先に訪問する時のような失礼のない恰好にすること。
具体的には、以下のような恰好です。
- スーツ上下+ネクタイをする
- カッターシャツは白が無難(華美でなければOK)
- 作業着でも問題ないかもしれない(汚れが酷い場合はNG)
- ヒゲは剃るか整える
- 髪の毛は酷い寝癖など無いよう整える
- 鞄は華美でないもの
※荷物が多い場合でも無理にビジネスバッグひとつにまとめる必要はありません。
前泊する人も多くいるでしょうから、リュックやスーツケースでも問題はないでしょう。但し、華美でないものが望ましいです。気になるようなら駅のコインロッカーに鞄を預けるのもひとつの手です。
その他に口頭試験対策として勉強しておくべきこと
口頭試験では「コミュニケーション」以外にも勉強しておくべきことがあります。
口頭試験対策として押さえておきたい項目を以下に挙げます。
- 3義務2責務
- 技術士の倫理綱領
- コミュニケーション
- リーダーシップ
- 評価
- マネジメント
- 技術者倫理
- 継続研鑽
これらについてはこちらの記事で統括してまとめています。
口頭試験を受験するならぜひ参考にしてください。
口頭試験を受けるなら模擬面接をやっておくこと
口頭試験を受けるなら模擬面接も受けておきましょう。
「普段発表とかしているし、喋るのも得意だし大丈夫でしょ」と舐めていると痛い目をみます。
技術士試験の口頭試験は独特の雰囲気もあり、ぶっつけ本番で挑むのは自殺行為です。
口頭試験で不合格になってしまうと、またあの難関の筆記試験からやり直しです。
なんとしても口頭試験に合格するためにも、模擬試験は受けておく必要があります。
模擬面接が受けることが出来るケースは以下の通りです。
- 自分の勤めている会社が技術士取得を支援しており、模擬面接を行ってくれるケース
- 卒業した大学の技術士会が、模擬面接を行ってくれるケース
- 有料の技術士講座を受講したケース
1のケースは企業内技術士会がある企業で行っている場合があるようです。
例えば日立製作所や東芝などは企業内技術士会があるので、先輩技術士が模擬面接を行ってくれる可能性があるでしょう。
2のケースは○○大学技術士会が卒業生向けに模擬面接を実施している場合があります。
私もこのケースで模擬面接を受けましたが、良い経験でした。
3のケースは誰でも模擬面接を受けることが出来ます。
プロの講師が模擬面接を行ってくれるので、内容的にも安心感があります。
例えばアガルートアカデミーでは模擬面接だけのコースも用意されているのでオススメですよ。
まとめ
技術士試験におけるコミュニケーションについて解説しました。
コミュニケーションは口頭試験で必ず確認される内容です。
口頭試験の対策を行っている方はきっちりと押さえておきたい内容でス。
また、他にも口頭試験で押さえておくべきことはあります。
以下の記事で口頭試験の対策法を統括してまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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