基本的な論文の書き方を解説します【例文あり】

a black pen and a notebook二次試験対策(基礎編)
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分かりやすい論文ってどう書けば良いの?

A太郎
A太郎

まずは基本的な論文の書き方について解説していきますね

技術士二次試験を受験する方はこれまでに業務で報告書や技術レポートなどの形で論文を書いたことがあるという人がほとんどだと思います。
そのため、ある程度論文を書ける自信がある人が多いのではないでしょうか。

しかし、本当に誰にでも読みやすい論文を書けているのかは常に見直していく必要があります。
例えば、以下のようなことにはなっていないでしょうか。

チェックポイント
  • 社内向けの報告書に特化してしまい、社外の人にとっては読みにくい文章になっていないか?
  • 技術士試験のコツにばかり意識が割かれ、基本的なことがおろそかになっていないか?
A太郎
A太郎

そんな時には、試験に関係なく基本的な文章の書き方を確認してみると効果的ですよ

ということで、本記事では技術士試験に限らず『論文の書き方』について基本的なことをまとめました。

「こんなの知ってるよ」という方も抜け・漏れがあるかもしれませんので、一度サラッとで構いませんので読んでみてくださいね。

この記事を書いた人
A太郎

・技術士(金属部門)
・技術士試験に対して戦略的に対策を行い、一次試験・二次試験ともに一発合格
・共に切磋琢磨できる技術士仲間を増やすため、
 「技術士合格への道しるべ」で自分の使った合格への戦略を発信中
 
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論文を書くときの基本的なこと

まずは論文を書くときの基本的なことを挙げていきます。
以下のことに気を付けるだけで、大分読みやすい文章になりますよ。

論文を書くときの基本的なこと
  • 1文は簡潔に書く(目安は1文40~60文字以内)
  • 体言止めは本文中には使わない
  • 主語を明確にする
  • 修飾語と被修飾語は近づける
  • 語尾は変化させる、連続して同じ語尾を使わない
  • 『句読点(、)(。)』『コンマ(,)ピリオド(.)』はどちらを使っても良いが混在しない
A太郎
A太郎

それぞれ解説していきますね

1文は簡潔に書く(目安は1文40~60文字以内)

一文は40~60文字以内を目安にすると読みやすい文章となります。
長すぎる文章は読みにくく、ただでさえ難解な技術論文を更に読みにくくしてしまいます。
適度な文字数にすることを心掛けましょう。

NG例>
オーステナイト系ステンレスの一種であるSUS304は、材料表面に不動態皮膜と呼ばれる酸化クロムの被膜を形成することで高い耐食性を有しているため家庭用キッチンや配管などの腐食しやすい環境で使用されており、今後も様々な用途での活用が期待されている。(117文字

OK例>
SUS304はオーステナイト系ステンレスの一種である。(22文字
ステンレスの表面には不動態皮膜と呼ばれる酸化クロムの膜が形成され、この被膜によりステンレスは高い耐食性を示す。(55文字
ステンレスは家庭用キッチンや配管などの腐食しやすい環境で使用されており、今後も様々な用途での活用が期待されている。(57文字

体言止めは本文中には使わない

体言止めとは一文の終わりを体言(名詞・代名詞)で終える書き方です。
例えば、以下のような書き方が体言止めの文章です。
「2020年以降、新型コロナウイルスの感染が急拡大
「本日の天気は雨模様、傘は必携

体言止めは文字数を少なくしやすいので、文字数制限が厳しいニュースや新聞ではよく使われます。
しかし、体言止めは時系列が曖昧になりがちで論文としてはふさわしくありません。
論文にも文字数制限はありますが、明確な文章にするために「である」「だった」までしっかり書くようにしましょう。

NG例>
不具合の原因を明確にするためには○○の調査が必要。

OK例>
不具合の原因を明確にするためには○○の調査が必要である(だった)

A太郎
A太郎

末尾が「である」と「だった」では時系列が変わりますよね

但し、『タイトル』や『箇条書き』には体言止めを使用してもOKです。

主語を明確にする

日本語では主語が省略されることがありますが、論文を書く上では主語は明確にしましょう。

NG例>
国際競争力を高めるために、生産性向上を求めている。

OK例>
国際競争力を高めるために、企業は生産性向上を求めている。

ただ、あまりにも「○○(主語)は~~」「○○(主語)は~~」「○○(主語)は~~」と
同じようなフレーズが続くのも逆に読みにくくなってしまいます。
その場合には主語を省略しても構いません。

A太郎
A太郎

何事もバランスですね

コーヒーブレイク(豆知識)

余談ですが、外国語への翻訳を前提とした文書などは主語を明確にしていることが多いです。
これは主語が明確でないと正しく翻訳できないからですね。
例えば、特許文献などをみるとしつこいくらいに主語が使われています。
特許範囲に絡む特許文献で誤訳があると致命的だからなのでしょう。

修飾語と被修飾語は近づける

修飾語と被修飾語は近くに置くことで読みやすい文章になります。

NG例①>
この装置を導入すると、劇的に作業時間は短くなります。

OK例①>
この装置を導入すると、作業時間は劇的に短くなります。

NG例②>
この装置を導入すると、劇的に作業効率・製品歩留まり・不良率が改善されます。

OK例②>
この装置を導入すると、作業効率・製品歩留まり・不良率が劇的に改善されます。

修飾語と被修飾語が離れるほど読みにくくなっちゃうね

語尾は変化させる、連続して同じ語尾を使わない

同じ語尾を何回も続けて使うと、読み手は単調な文章で読みにくいと感じてしまいます。
2回までならまだしも3回以上は続かないように注意しましょう。

NG例>
~~である。~~である。~~である。~~である。

OK例>
~~である。~~だった。~~できる。~~となる。~~ない。~~がある。

『句読点(、)(。)』『コンマ(,)ピリオド(.)』はどちらを使っても良いが混在しない

一般的な文章では句読点を使うことが多いですが、論文ではコンマとピリオドを使用するというケースもあるかと思います。
これについては人によって意見が分かれるかもしれませんが、私としては「どちらを使っても良いが混在はしないことを推しています。

なお、人によっては『コンマ(,)と句点(。)』の組み合わせを使用する人もいますが、一般的とは言えません。
人によってはNGとする場合もありますので、ここであえてリスクを負う必要はありません。

以上より、私としてはこの組み合わせはオススメしていません。

<OK>
『句読点(、)(。)』もしくは『コンマ(,)ピリオド(.)』のどちらか

<NG>
『句読点(、)(。)』と『コンマ(,)ピリオド(.)』が混在している

<NGではないがオススメしない>
『コンマ(,)と句点(。)』の組み合わせ

覚えておくと便利な技

論文を読む際は、ひたすら長い文章だけでは読み手としても疲れてしまいます。
そんなときには、論文中に図表や箇条書きを入れると論文に変化が出て読みやすくなります。
特に、図表を上手く使うと文章だけでは伝わりにくいことも分かりやすく伝えることが出来ますので、ぜひ使いこなしてくださいね。

『図表』を使う

『図表』を使って説明することで、読み手は視覚的にイメージしやすくなります。
例えば、機械の形状や構造を説明する場合には図を使うと理解しやすくなるでしょう。

『図表』の使い方

・説明分と図の対応が分かりやすいように配慮する。
 例:「~~を図1に示す。」「~~の構造は~~である(図1参照)。」

・図のタイトルは図の下に、表のタイトルは表の下に書く。

箇条書きを使う

並列的な事柄を説明する場合には『箇条書き』を使うと読みやすくなります。
例えば、「長所」「短所」「課題」「対策案」などを羅列するときに使うと読みやすいですね。
特に、羅列する数が多いほど『箇条書き』を使った方が読みやすくなります。

<箇条書きを使わない場合>
ステンレスの長所は熱に強く、衝撃に強く、錆びにくく耐食性が高く、加工がしやすく、入手性が高いことである。

<箇条書きを使う場合>
ステンレスの長所を以下に挙げる。
・熱に強い
・衝撃に強い
・錆びにくく耐食性が高い
・加工がしやすい
・入手性が高い

『箇条書き』の使い方

・いきなり箇条書きをはじめない

<NG例>
見出し:『ステンレスの長所』
・熱に強い
・衝撃に強い など

<OK例>
見出し:『ステンレスの長所』
ステンレスの長所を以下に挙げる。 ←これが必要です。
・熱に強い
・衝撃に強い など

使わない方が良い言葉

日常的には当たり前に使う言葉でも、論文としては使わない方が良い言葉があります。
ここでは論文には使わない方が良い言葉を紹介していきますね。

論文には使わない方が良い言葉と代替案
  • たられば
  • かもしれない ⇒ 可能性がある
  • 思う ⇒ 考える
  • すべき ⇒ 必要がある
  • この、あの、その
  • 会話言葉全般

まとめ

論文の基本的な書き方について解説しました。

色々と挙げましたが、ひとつひとつは難しいものではありません。
もうすでに理解・実践できていることもあるでしょうから、ここで挙げたもの全てを勉強しなおす必要はありません。
自分に足りないなと思ったところを意識するくらいで充分かなと思います。

A太郎
A太郎

受験勉強を頑張ってくださいね

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