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【論文の書き方応用編】技術士試験ならではの論文作成のコツ

技術士二次試験の論文の書き方 二次試験対策

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技術士論文を書くコツを教えて~

A太郎
A太郎

色々ありますから、解説しますね

前回の記事では、論文の基本的な書き方について説明しました。
基本的な論文の書き方を解説します【例文あり】

しかし、技術士試験では一般的な論文の書き方だけでなく、技術士試験ならではのコツを身に付ける必要があります。
ということで、今回の記事では『技術士試験ならではの論文の書き方のコツ』について解説していきます。

色々コツを挙げていますが、単体で見ればそんなに難しいものではありません。
サラッと読めてしまうと思いますので、一度目を通してみてくださいね。

これで君も技術士論文マスターだ!

執筆者
A太郎

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まずは『採点者のことを考える』

まず意識したいのは『採点者のことを考える』ことです。
採点者はどのような気持ちで解答論文を見るのでしょうか?
「設問に対してどう解答しているかな」
「どのような根拠で解答したのかな」
こんなことを考えながら解答論文を見ていると思われます。

そんなことを考えながら解答論文を読む採点者に対して、
「この設問の答えはここですよ」
「私はこのように考えて解答しましたよ」
というのを分かりやすく伝えてあげる必要があります。

採点者は膨大な量の解答論文を読んで採点しなければなりません。
時間も限られているでしょうから、読みにくい論文というのはコミュニケーション能力が不充分としてまともに採点されない可能性もあります。
良い点を取りたいのなら、採点者の目線に立って出来るだけ採点しやすい論文を書く必要があります。

ということで、解答論文を書くときは採点者にとって採点しやすい解答論文を書くという意識がまず必要になります。
この意識をベースに、次に紹介するコツを使っていくと良いですよ。

A太郎
A太郎

採点者の目線で考えるというのが大事です

解答論文を書くときのコツ

解答論文を書くときのコツを以下に挙げます。
これらのコツは基本的に『採点者にとって採点しやすい解答論文』とすることを意識したものです。

解答論文を書くときのコツ
  • 『設問』と『解答論文の見出し』を対応させる
  • 見出しをアンダーラインで目立たせる
  • 図表・箇条書きを使う
  • 文字数のバランスを配慮する(特に3つ挙げよ系)
  • 章ごとに1行開ける必要はない
  • 単位はSI単位系が望ましい
  • 構成を練ってから書き出す
A太郎
A太郎

それぞれ解説していきますね

『設問』と『解答論文の見出し』を対応させる

技術士二次試験では、
(1)○○について述べよ。
(2)△△について述べよ。
(3)~~について述べよ。
というように出題されます。

これに合わせて解答論文も
(1)○○
(2)△△
(3)~~
という形で構成すると読みやすい解答論文となります。

逆に言えば、問題文とは異なる番号や内容で勝手に見出しを付けてしまうと採点者にとって読みにくい解答論文となります。
採点者が読みにくいと感じた時点で「コミュニケーション」能力が不十分と判断されかねません。
それでもA判定を得られている事例もあるようですが、ここは素直に設問に合わせた番号と内容で見出しを付けて回答することをお勧めします。

『見出し』をアンダーラインで目立たせる

これは小技です。
見出しにアンダーラインを引いて目立たせると読みやすい論文となります。

アンダーラインは定規で直線を引くか、波線を引くかは正直どちらでも構わないと思います。
個人的には「見出しは直線で強調するのみ。本文中に直線や波線は使わない」が見やすいかなと思いますが、好みの問題ですね。

ただ、どのような形にするにしろ強調しすぎてごちゃごちゃしてしまうと逆に読みにくい論文になってしまいます。
あくまでも読みやすくするための小技であることを忘れないでくださいね。

図表・箇条書きを使う

技術士二次試験の解答論文はトータルで原稿用紙9枚分もの文章量になります。
これを採点するのですから、解答論文が仮にギッチリ文章で埋め尽くされていたとしたら採点者としては悲鳴を上げてしまいます。
採点者はそんな状態でしょうから、読みにくい解答論文は敬遠されてしまう可能性が結構高いと思います。

そこで、採点者の負担を軽減するために、論文が読みやすくなるワザはどんどん使いましょう。
特に、これだけの文章量なら図表や箇条書きはほぼ必須ですね。
きっちりと図表や箇条書きを使えるように練習しておきましょう。

A太郎
A太郎

ちなみに、一部界隈では文章で真っ黒く埋め尽くされた解答論文を
『黒い論文』と呼び、ダメな解答論文の代表として扱われているそうです

2023/05/19追記

令和5年度から受験申込案内に以下の記載が追記されました。
図表についても原則1マス1文字として解答する必要があるようです。

(3)答案用紙は、A4版、片面のみ 24 字×25 行の計 600 字詰めです。
原則として1マス1文字として解答してください。(図表を用いて解答する場合を含む。)
なお、英字・数字は1マス2文字を目安としてください。(図表を用いて解答する場合を含む。)
マスを無視して解答した場合は、採点対象から除外する場合があります。

引用:令和5年度 技術士第二次試験 受験申込み案内P.23 採点に関しての取り扱い

図を使って文字を詰め込むということは出来なくなったわけですね。

文字数のバランスを配慮する(特に3つ挙げよ系)

技術士二次試験では「~~を3つ挙げよ」というような出題がされます。
この出題に対して、例えば「特徴を3つ挙げよ」という出題に対して、ひとつめの特徴はみっちり10行、ふたつめとみっつめの特徴はほんの1~2行というような文字数のバランスはNGです。
このような文字数のバランスでは、「ふたつめとみっつめの特徴は絞り出したんだな、あまり知識はないな」と判断されてしまいかねません。
多面的な視点という意味でもNGになりそうです。

ということで、特に「~~を3つ挙げよ」系の出題では文字数のバランス良く解答する必要があります。
きっちり〇行で揃えるということまでする必要はありませんが、概ね同じ程度(±1~2行)くらいに収まるようにしましょう。

章ごとに1行開ける必要はない

一般的な論文や文章を書く場合、章をまたぐ場合には1行空けて記載するということがあります。
しかし、技術士試験では文字数制限が厳しいため、章ごとに1行空ける余裕はありません。
1行空けるよりも、その分解答内容を充実させた方が良いですね。

ということで、技術士試験においては章ごとに1行空ける必要はありません。

単位はSI単位系が望ましい

基本的に単位はSI単位系で記載するのが望ましいです。
ただこれも程度の問題ですね。

例えば応力などはSI単位系である「Pa」を用い、「N/mm^2」などは避けた方が良いと思います。
一方で、ねじのサイズなんかはすべて「M」で表すのは無理があります。
このあたりは業界にもよると思いますので、臨機応変ですね。

構成を練ってから書き出す

技術士二次試験 筆記試験は原稿用紙に鉛筆で文字を書いていくというペーパーテストです。
そのため、パソコンでの入力と異なり修正がききません。

例えば、「最初に書いた文章を最後の方にもってこよう」なんていうことは試験時間的にも不可能です。
基本的に修正はできないものと考えて試験に臨む必要があります。

そのため、最初に構成を練ってから文章を書きだす必要があります。
問題文をみて、大まかな記載内容と見出しを決めてから書き出すようにしましょう。

A太郎
A太郎

基本的に修正なしの一発勝負です

対策案について

問題Ⅰや問題Ⅲではよく「対策案を挙げよ」という出題がされます。
このときにむやみやたらになんでも対策案として挙げるのではなく、技術士としてふさわしい対策案を挙げる必要があるので注意してください。

NGな対策案の特徴

まずはNGな対策案を紹介します。

NGな対策案
  • 科学技術的な対策でない。(人を増やす、納期を伸ばしてもらう等)
  • そもそも対策になっていない。
  • 実現性に乏しい。
  • 画期的(特殊)すぎて採点者の理解を得られない。

画期的な対策はいらない、かといって安易すぎるのもNGです。

技術者として納得しやすいバランスの良い対策案である必要があるんですね。

OKな対策案の特徴

それじゃあ具体的にどんな対策案が良いのでしょうか?
その答えは『国が発行している『白書』に基づいた対策案』です。

OKな対策案
  • 国が発行している『白書』に基づいた対策案

日本では各省庁で『白書』というものが発行されています。
白書には日本がどのような課題を抱えていて、どのような方針で対策していくのかということが記載されています。
国の方針に基づいた対策案を挙げることができれば専門的学識についてもアピールできますので、『白書』を参考にして対策案を挙げるようにしてください。

白書は各省庁から色々な白書が発行されていますので、自分の該当する部門で使えそうなものを探して読んでみることをおすすめします。

白書以外にも、中小企業庁が発行する「中小企業の特定ものづくり基盤技術及びサービスの高度化等に関する指針」というものがあります。
こちらの資料は日本が抱える課題と対策の方針がわかりやすくまとめられています。
機械部門、電気電子部門、情報工学部門など該当する部門も多そうな印象です。
ぜひ、一度参考にしてみてください。

A太郎
A太郎

個人的にはこの資料がおすすめです

コーヒーブレイク(コラム)

ちなみに、対策案については「自分の得意分野の対策を挙げて、得意分野にもっていく」というテクニックが紹介されることがあります。

このテクニック自体は私も非常に有効であると考えています。
しかし、得意分野の対策だけになってしまわないように注意が必要です。

技術士試験では多面的な視点が求められていますので、例えば自分の得意な専門技術に偏って解答するのはNGです。あくまでもバランスを考えながら、解答する必要があります。

例えば、多面的な視点で対策案を3つほど挙げつつ、「挙げた対策案の中で最も効果的なものは〇〇である」といって自分の得意分野に持ち込むのはOKです。

賛否が分かれそうな点について

ここでは、賛否が分かれそうな点についてまとめます。

ここで記載していくのは「私はこう思う」というだけであり、他の考えを否定するものではありません。
というか、他の考えでも内容が良ければ合格できると思います。

あくまでも「私が技術士試験に合格した時は、こんな感じで解答論文を書きました」という程度の内容です。
一方、この内容で合格したという実績もありますので、ひとつのモデルになるかと思います。
参考にしていただければ幸いです。

締めの『以上』はいらない

解答論文の最後に『以上』を入れるかどうかという議論をたまに見ます。

私としては、『以上』を書くくらいなら、その分内容を厚く書きたかったので『以上』は書きませんでした。
3問あるうちの1問くらいは『以上』を書くスペースがあったものもありましたが、それでも『以上』は入れませんでした。
ただまぁ、『以上』についてはそんなに文字数的にも影響が大きいものでもありませんので、正直なところ「どちらでも構わないのでは?」と思います。

『はじめに』と『おわりに』はいらない

『以上』の有無よりも、『はじめに』『おわりに』の方が論文の内容に与える影響が大きそうです。

個人的には、設問に沿って見出しを作っていきたかったので『はじめに』と『おわりに』は入れませんでした。
また、『はじめに』と『おわりに』を入れることで肝心の本文の内容が薄くなってしまうことを懸念したという理由もあります。
そのため、技術士試験では『はじめに』と『おわりに』は不要と考えています。

まとめ

技術士試験ならではの解答論文作成のコツについて解説しました。
色々と挙げてきましたが、内容としてはそう難しくないものだと思います。

一方で、ここで紹介したポイントをしっかり活用できているかはきちんと確認しておく必要があります。
自分で書いた解答論文が合格点に至っているかは自分ではなかなか評価出来ませんので、必ず同じ会社の技術士や技術士対策講座の講師に添削してもらうようにしてください。

まだ講座を決めていないという方はこちらの記事を参考にしてください。
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二次試験対策

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