- 技術士試験を受けたいけど、どの部門で受ければいいか分からない
- 経営工学部門の試験内容が知りたい
- 経営工学部門を受けるならどうやって勉強すれば良い?
技術士は多くの部門がありますので、このような疑問を思ってしまいますよね。
そこで、本記事では経営工学部門の技術士・技術士試験について解説します。
部門選びや、試験を受ける場合の勉強方針決定の参考にしてください
技術士経営工学部門の概要
概要
経営工学部門は、経営に関する問題を科学的に解決するという部門です。
もう少しわかりやすく言うと、企業の生産性を向上させるための改善を行ったり、品質上の問題が生じたら作業工程を分析して問題解決を行ったりする部門です。
皆さんの生活に直接関わるわけではないように思えますが、企業の生産性向上は皆さんの給料や企業の持続という面で影響があります。
他の部門も同じですが、経営工学部門は皆さんの生活を陰ながら支えている部門です。
『経営工学』とは?『経営学』との違いは?
経営工学は『工学』というだけあって、文系的な経営学とは異なる特徴があります。
『経営学』は心理学や社会学あるいは経験や勘といった文系的な視点で分析するのに対して、
『経営工学』は情報工学や生産管理学などのデータ処理的な工学技術を使って分析するのが特徴です。
仕事内容
経営工学部門の技術士の仕事内容の例を紹介します。
- メーカーの製造現場で作業工程を分析し、生産性改善を行う
- 経営コンサルタントとして企業の改善に携わる
このほか、技術士の仕事としてはこちらの資料が分かりやすいので紹介します。
技術士って? ~これが技術士の世界~
メリット
経営工学部門の技術士を取得することで、「上司や同僚、取引先からの信頼が得られる」「収入アップに繋がる」「実力が向上する」などのメリットが得られます。
技術士を取得することのメリットはこちらの記事で詳しく解説しています。
技術士を取得するメリットとデメリット【体験談あり】
課題
他の部門と同じく、経営工学部門は技術士の人数が少ないという課題を抱えています。
「技術士だから出来るようになる仕事」という独占業務がないせいか、そもそも大変な勉強をしてまで技術士になろうという方が少ないようです。
また、知名度が十分でないことも要因のひとつと言えるでしょう。
技術士という資格は技術者としての資質向上や倫理観保持のためにも非常に有効なものですので、技術士の知名度を向上させて技術士が増えてもらいたいものです。
技術士経営工学部門の試験
選択科目の内容
経営工学部門は以下の2つの選択科目に分類されます。
選択科目 | 選択科目の内容(一部抜粋) |
---|---|
生産・物流マネジメント | 生産計画及び管理、品質マネジメント、物流(包装及び流通加工を含む。)、サプライチェーンマネジメント、生産のための情報システム、QCDES(品質、コスト、納期、環境、安全性)及び4M(人、物、設備、資金)計画、管理及び改善に関する事項並びに数理・情報に関する事項 |
サービスマネジメント | サービス提供の計画及び管理(プロセス設計及びシステム設計を含む。)、品質マネジメント、プロジェクトマネジメント、サービスのための情報システム、QCDES(品質、コスト、納期、環境、安全性)及び4M(人、物、設備、資金)の計画、管理及び改善に関する事項並びに数理・情報に関する事項 |
難易度(合格率)
経営工学部門の合格率は以下の通りです。
直近の令和3年度で二次試験の合格率を比較すると、
部門全体の合格率が11.6%に対して
経営工学部門の合格率は7.6%ですから、
経営工学部門は他の部門よりもやや難易度の高い試験であるといえるかもしれません。
技術士経営工学部門の勉強方法
過去問
経営工学部門の過去問は日本技術士会のホームページで公開されています。
おすすめの参考書
経営工学部門でおすすめできそうな参考書はありませんでした。
過去問を解いていくことがメインの対策法となりそうですね。
なお、一次試験の基礎科目や適性科目のおすすめ参考書についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
おすすめの講座
参考書で専門知識を勉強したうえで必要なのが、二次 筆記試験の対策です。
二次 筆記試験は論文形式の試験ですので「これが正解!」というものがありません。
そのため、試行錯誤しながら自分の論文作成技術を高めていく必要があります。
ただ、その試行錯誤のためには第三者に自分の書いた論文を添削してもらう必要があります。
自分で添削をしようと思ってもなかなか難しく、何回も受験を繰り返して試行錯誤するような形になってしまうでしょう。
何回も受験して貴重な時間を何年も費やしてしまうよりも、講座の論文添削サービスを活用するのがおすすめです。
昔は何十万円もするような講座ばかりでしたが、最近はコスパの良い講座も出てきています。
コスパの良い講座を選べば6万円くらいで十分な回数の添削を受けることが出来ます。
こちらの記事でおすすめ講座を紹介していますので、講座選びに迷ったら参考にしてみてください。
技術士二次試験対策講座おすすめランキングTOP6
迷ったらスタディングかアガルートアカデミーを選んでおけば間違いありません
まとめ
技術士の経営工学部門について解説しました。
本記事のまとめは以下のとおりです。
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