【試験改正後 対応版】技術士二次試験 口頭試験対策

技術士二次試験の口頭試験の対策 二次試験対策

このページでは技術士二次試験 口頭試験の対策情報をまとめます。

 

口頭試験の出題内容や評価項目は日本技術士会ホームページの「技術士第二次試験受験申込案内」で公開されています。

しかし、公開されている内容はなかなかにお堅い表現になっており、分かりにくいところがあるかと思います。

 

たしかに!

「技術士に必要なコンピテンシーのひとつ、継続研鑽」とはどういう意味?

全然頭にスッと入ってこない!

ざっくり言うと、「いつも勉強するようにしてますか?」ってことです

 

本ページでは出来るだけかみ砕いて分かりやすく表現するようにしています。

一方で、見る人によっては「説明が足りないのでは?表現がおかしいのでは?」と思われる可能性もあると思います。

また、公開されている試験情報を素直に読み取るとこうだよねという根拠のあるものではありますが、

あくまでも私の解釈であり、「試験管の真意は絶対こうだ、間違いない」というものではありません。

試験対策は人それぞれですので、本ページの情報を鵜呑みにするのではなく参考にできるところは参考にするというスタンスでお読みください。

 

このページのポイント!

・口頭試験の内容がわかる。

・口頭試験で評価されるポイントがわかる。

・口頭試験の想定問答集のサンプルが見れる。

口頭試験の内容

いわゆる面接です。

口頭試験は技術士の適格性を判定するために行われるもので、試験官から出された質問に対して受験生が口頭で答えるという形で行われます。

 

筆記試験が合格率約10~15%と非常に狭き門なのに対して、口頭試験は合格率約80~90%とほとんどの人が合格する試験となっています。

とはいえ、対策を怠って試験に臨めば少ない不合格者のうちの一人となってしまうかもしれません。

もし不合格となってしまえば、また高難易度である筆記試験からやりなおしとなってしまいます。

しっかり準備を行って試験に臨みましょう!

 

合格率80~90%!?

筆記試験に合格した俺なら余裕でしょ

いやホント油断しないでください(笑)

口頭試験の合格率についてはこちら!

 

質問は「筆記試験の答案」と「業務経歴証明書」を踏まえて出されます。

業務経歴証明書を適当に記載して提出してしまった場合は厳しい戦いとなることが予想されますので、

まずはこちらのページを参考にしてしっかりと業務経歴証明書を練って対策してください。

 

 

え!?

業務経歴証明書とか適当に書いて出しちゃった!

手遅れ…?

 

口頭試験の評価ポイント

口頭試験で評価される項目は以下の通りです。

 

技術士としての実務能力コミュニケーション     
リーダーシップ
評価
マネジメント
技術士としての適格性技術者倫理
継続研鑽

※評価される内容は技術士会のホームページで実施大綱として公開されていますので、一度確認してみてください。

 

これだけじゃよく分からないっす

 

ここで記載されている「コミュニケーション」や「リーダーシップ」などがどういうものかについては

技術士会ホームページのこちらの資料のP.4に「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」として記載されています。

ただそれでもまだ解釈が難しいと思いますので、

それぞれについて引用しながら解説していきます。

技術士としての実務能力

コミュニケーション

  • 業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
  • 海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

これはそのまま、技術士として関係者と上手くコミュニケーションがとれるかどうか確認されます。

例えば、「これまでの業務経験の中で、関係者とどのようにコミュニケーションをとってきましたか?」という質問をされます。

場合によっては質問に対する回答の内容からだけでなく、口頭試験中の態度からも評価されるかもしれません。

 

リーダーシップ

  • 業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
  • 海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

こちらは少し注意が必要かもしれません。

一般的に「リーダーシップ」というと周囲の皆をぐいぐいと引っ張っていくようなイメージがあると思いますが、技術士として求められる「リーダーシップ」とは必ずしもそうとは限りません。

ここで重要なのは「明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめる」という点です。

つまり、技術士として求められるリーダーシップとは皆をぐいぐい引っ張っていくタイプではなく、現場に寄り添って関係者の調整を行いながらも業務を遂行できる調整型のリーダーということです。

 

評価

業務遂行上の各段階における結果、最終的に得られる成果やその波及効果を評価し、次段階や 別の業務の改善に資すること。

こちらも分かりやすいかなと思います。

要はこれまでの業務を反省して別の業務や次に業務に活かせるかということですね。

自分の業務を振り返って、良かった点や悪かった点を見つめなおし、次に活かすことができているかを確認されます。

試験では「これまでの業務で、良かった点と悪かった点を教えてください。」「これまでの業務から反省点を活かして、改善に繋げた事例はありますか?」ということを質問されます。

 

マネジメント

業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

この項目で重要なのは「配分」です。マネジメントは技術士としてのバランス感覚を確認されます。

業務を行う上ではお金・人・時間・設備・情報など資源に限りがあるものです。

その限られた資源を、目標を達成するためにどのように配分するかというバランス感覚を確認されます。

例えば、「この工程は大変だから人員や時間を多めに取ろう」とか「この工程は急がないので人員は少なめで」ということが出来るかということですね。

また、「ある程度納期が掛かってもよいから高品質なモノを」とか「お金が掛かっても良いから納期を短く!」というような成果物に対するバランス感覚を確認される場合もあります。

 

(追記)試験改正後の変更点について!

2019年度から評価される項目の記載が変更されました。

従来は「経歴及び応用能力」とされており専門知識的な技術力の面を評価される傾向にありましたが、

2019年度からはその記載はなくなりコミュニケーション的な調整能力やリソース配分能力等の業務遂行能力を評価されるようになりました。

「業務の中で、関係者とどのようにコミュニケーションをとっているか?」

「業務の中で、リソースの配分はどのように行っているか?」

「業務の中で、どのようにリーダーシップを発揮したか?」

といったことが質問されます。

ただし、技術的なことをまったく問題にしないということでもないようです。

例えば業務詳細や筆記試験の解答に記載した技術的な内容について、妥当性を確認するような質問がされることもあるようです。

特に、筆記試験でいずれかの問題でB判定だった方は要注意です。

試験官に技術的内容の妥当性を説明できるように、あるいは間違いを訂正して「本当はこうするべきだった」ということを説明できるようにしておく必要があります。

 

技術士としての適格性

技術者倫理

  • 業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
  • 業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
  • 業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

技術士として必要な倫理感をもっていますかということを確認されます。

「倫理観なんて人それぞれだろ」と思ってしまうかもしれませんが、技術士はこういう倫理観を持つべきだよねというの「技術士倫理綱領」として決められています。

こちらの資料は一度目を通しておき、これに沿った形の倫理観で回答していく必要があります。

これに加えて、「技術士の3義務2責務」というものについて理解しておく必要があります。

この3義務2責務について「技術士の3義務2責務を答えよ」と直接聞かれることは少ないですが、これに絡めたような問題は非常によく質問されますので押さえておくべきでしょう。

 

「技術士の3義務2責務」と「技術士倫理網領」についてはこちらの記事をご参照ください。

 

自己研鑽

業務履行上必要な知見を深め,技術を修得し資質向上を図るように,十分な継続研さん(CPD) を行うこと。

要は技術者としての実力を向上させるよう常に勉強していますかということを確認されます。

なお、ここでいう勉強とは受験勉強のように参考書を開いて知識を覚えるような机上のことに限ってはいません。

例えば、学会発表にチャレンジしたとかそのようなことでも問題ありません。

技術者としての実力を高めるためにどのような取り組みをしていますということを回答出来れば良いかと思います。

 

(追記)試験改正後の変更点について!

こちらについては従来と大きな変更はありません。

技術者倫理については「技術士の3義務2責務」について説明できるように、継続研鑽については「普段どのようにして資質向上に努めているか」ということを説明できるようにしておけば問題ないと思われます。

 

口頭試験の対策法 想定問答集を作ろう

ここまでの内容を踏まえ、次に自分なりの想定問答集を作成しておきましょう。

このような質問が来そうだという質問を挙げて、それに対する自分の回答を用意しておくのです。

これを技術士試験受験者の間では想定問答集と呼んでいます。

 

ぶっちゃけどんな質問が来るの?

例えばこんな質問がされますよ

 

<必ず押さえておくべき質問>

Q.業務詳細の中で技術士としてふさわしい点を教えてください。

Q.業務詳細では、関係者と調整する際どのようなことに気を付けましたか?

Q.業務詳細の業績について、現時点での評価はどうですか?

Q.あなたはなぜこの業務内容を業務詳細に選んだのですか?

Q.今までの業務で失敗した点、または問題になった点があれば教えてください。

Q.逆に今までの業務で良かった点があれば教えてください。

Q.筆記試験の解答について、何か補足することはありますか?(筆記がB評価だった場合は必須)

Q受験の動機を教えてください。

Q.技術士試験に合格した場合の抱負を教えてください。

Q.技術者としての資質向上のため、何かやっていることはありますか?

Q.技術士の3義務2責務を教えてください。

Q.信用失墜行為の禁止とは具体的にどういうことですか?

Q.秘密保持義務とは具体的にどういうことですか?

Q.秘密保持義務を違反した場合どうなりますか?

Q.守秘義務について、誰に対して義務を負っていると思いますか?

Q.情報公開と守秘義務の狭間で悩むことはないですか? その時あなたはどうしますか?

 (公益確保と秘密保持が相反したらどうしますか? また、それはなぜですか?)

Q.技術士の名称表示の場合の義務とは具体的にどういうことですか?

Q.公益確保の責務とは具体的にどういうことですか?

Q.公益とは何ですか?

Q.もし公益に反する行為を強制されたらどうしますか?

Q.内部告発において、あなたを守ってくれる法律を知っていますか?
(それはどのような法律ですか?)

Q.技術士の説明責任(アカウンタビリティー)とはどういうことですか?

Q.なぜ技術士はこれだけ高い倫理観を必要とされるのでしょうか?

Q.技術士の資質向上の責務とは具体的にどういうことですか?

Q.なぜ資質向上が必要なのですか?

Q.CPDとは何ですか?

Q.CPD単位時間とは何ですか?

Q.CPDはどのようなもので獲得できますか?

Q.会社では技術士はどう活用されていますか?

Q.技術士を取得した場合の優遇措置はありますか?

Q.技術士を取得した場合、仕事に役立ちますか?

Q.部下の指導はどのようにしていますか?


<できれば押さえておきたい質問>

Q.(業務詳細について)この手法はあなたが考えたのですか?

Q.(業務詳細について)どうやってこの手法を考え付いたのですか?

Q.現在勤務している会社の概要を紹介して下さい。

Q.現在担当している業務はどのようなものですか?

Q.あなたはこの業務を進める上で、何を意識していますか?

Q.上記回答について、具体的な事例を教えてください。

Q.あなたの業務の品質確保について、具体的な方策を教えてください。

Q.自分の技術をアピールするために、今後どのようなことをしたいですか?

Q.最近、学会は若者離れが進んでいますが、あなたの専門の学会は何になり、所属していますか?

Q.論文発表はありますか?

Q.信用失墜行為の禁止をわざわざ法でうたっている理由は何だと思いますか?

Q.信用失墜行為の問題となった事例を教えてください。

Q.それはなぜ起きたと思いますか?

Q.どうしたら防げると思いますか?

Q.秘密保持義務はなぜ必要ですか?

Q.なぜ秘密保持義務を違反した場合罰せられるのですか?

Q.守秘義務の対象となる具体例を挙げてください。

Q.名称表示の義務はなぜ必要ですか?

Q.技術士の名称表示はメリットがありますか? 表示する意義があると思いますか?

Q.公益の確保のために技術者としてどう考えていますか?

Q.あなたの職務上、公益確保に反することがあるとするとどのようなことですか?

Q.それに対してどうしていますか?

Q.日本の技術発展への貢献として、あなたにできることを教えてください。

Q.近年、技術者倫理が注目されていますが、それはなぜだと思いますか?

Q.あなたの業績または成果が、事業(依頼)主に損害をもたらす場合どうしますか?

(既に実施済みの物件に瑕疵が見つかったらどう対応しますか?)

Q.この部門で技術士を取ろうと思ったのはどうしてですか?

Q.理想とする技術士像は何ですか?

Q.専門とする分野のこれからの発展について、どう考えていますか?

Q.APECエンジニア制度とは何ですか?

Q.APEC国際相互認証は必要だと思いますか?

Q.IPEA国際エンジニアとは何ですか?

Q.JABEE制度とは何ですか?

Q.技術士と同様の外国資格を知っていますか?

Q.国際相互認証制度について説明してください。

Q.技術士法は何のために存在しますか?

Q.技術士とは何ですか?

Q.高等の専門的応用能力とは何ですか?

Q.技術士制度はなぜ必要だと思いますか?

Q.技術士になれない条件は何ですか?

Q.どういう人が技術士にふさわしいと思いますか?

Q.どのようにして技術士になれますか?

Q.技術士登録する内容には何がありますか?

Q.技術士会の目的は何ですか?

Q.技術士制度があることによって、どんな社会的効果が期待できますか?

Q.技術者と技術士の違いは何だと思いますか?

Q.技術士の技術範囲について教えてください。

Q.技術者倫理を日々の仕事でどのようなことを意識して仕事をしていますか?

Q.技術士倫理要綱の中身について説明してください。

Q.技術士倫理の中では何が重要ですか?また、それはなぜですか?

Q.技術者倫理問題についてどう考えますか? あなたはどう考えて行動しますか?

Q.技術士に求められる基本的要件は何ですか?

 

いや多すぎでしょ!

確かに…でもこれくらいやっておいた方が良いですよ

 

これだけ挙げておいて言うのもなんですが、正直多すぎだと思います。

しかも実際に口頭試験で質問されるのは10問あるかないかですから、準備した回答のほとんどが試験では使用しないとなれば嫌になってしまうかもしれません。

しかしこれらの質問に対して回答を準備しておくことが、口頭試験における一番の対策です。

自分なりの「想定問答集」を作成し、それをスラスラと言えるよう練習しておくことが合格への近道と考えます。

また、綺麗ごとを言うようですが、このような口頭試験対策をしっかりと行うからこそ技術士としての倫理観や適格性がキッチリと身に付き、今後技術士として活躍される場合に役立つかもしれません。

これさえクリアすれば晴れて技術士となる資格を得ることが出来ます。

まとめ

技術士二次試験 口頭試験の対策を解説しました。

口頭試験は技術士試験の最後の関門で、これに合格すれば晴れて技術士となる資格が得られます。

入念に対策を行って口頭試験に合格し、ぜひ技術士になってもらいたいです。

 

・口頭試験で評価される内容は公開されている

・技術士として求められている資質を踏まえて回答すること

・想定問答集を作成し、自分なりの回答を準備することが有効である

 

最後のひと踏ん張りを頑張ってください!

 

口頭試験の合格率を知りたい方はこちら!

 

独学で技術士二次試験に挑戦する方はこちら!

独学では難しいという方は講座を受講することもおすすめします!

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