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技術士試験は簡単になったのか?【データから見解を語る】

技術士を知る

 

技術士の関連ワードに「技術士 簡単になった」というものが出てきました。
どうやら技術士試験が簡単になったのではないかと考える人がいるようですね。
実際のところどうなのでしょうか?ちょっと気になりますよね。

私自身も気になったので、実際に技術士試験が簡単になったと言えるのか、簡単になったと言われるような要因があるか調べ、自分なりに検討してみました。

結論としては「むしろ今の方が難しくなってないか?」と思ったのですが、その経緯を紹介していきますね。

簡単になったと言われる要因

文部科学省、日本技術士会が技術士を増やしたがっている

日本技術士会は技術士制度を普及させるために技術士の人数を増やしたいと言っています。
「技術士の人数を増やすために試験を簡単にしているのでは?」という仮説を立てて確認していきたいと思います。

技術士の人数については、日本技術士会サイト内の「技術士制度の改善方策について」という資料の中で以下のように記載しています。

技術士資格取得志望者、特に、現在、活用が進んでいない部門を中心に全部門に亘って資格取得志望者数が拡大し、技術士の質を維持しつつ、技術士の数が増大することは、科学技術創造立国を目指す我が国として極めて重要である。

日本技術士会 技術士制度の改善方策について https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/000129.html

こちらは文部科学省の意向を反映させて作成した資料でしょうから、文部科学省としても技術士の人数を増やしたい意向があるものと思います。

たしかに、技術士の人数を増やしたいなら試験を簡単にするのが手っ取り早いですね。
そういう意味では「技術士の数が増大することは重要である」というところだけ抜き出して「技術士の数を増やしたいから技術士試験が簡単になったんだ」と解釈してしまう場合があるかもしれません。

一方で、この資料の中では「技術士の質を維持しつつ技術士の数が増大することは重要である」と書いています。
つまり「試験を簡単にしてでも技術士を増やすぞ」ということではないことが分かります。

ということで、「技術士の人数を増やしたいから試験を簡単にしているのでは?」という仮説は成り立たなそうです。

試験で出題される問題が簡単になったのか

実際に「試験で出題される問題が簡単になった」のか確認してみました。

日本技術士会のホームページでは過去問が公開されています。
公開されている範囲で過去問に目を通してみた結果、昔よりも今の方が明らかに簡単だろうということはありませんでした。

むしろ、昔よりも今の方が「環境負荷」「多品種少量生産」「予知保全」など考える必要があることが増えているように思いました。
また、科学技術も高度化とともに複雑化していますので要約して説明するというのが以前より難しいような印象もあります。

最も、試験が難しいかどうかは問題の内容だけでなく採点基準も含めて考えなければなりません。
「試験が簡単になったのか、難しくなったのか」はこれだけでは判断できないというのが実際のところでした。

ネットが普及して情報が得られやすくなってきた

現在はインターネットが普及し、簡単に色々な情報が得られる時代となりました。
「技術士の試験対策情報も得られやすくなったので、試験の難易度は変わらないが相対的に技術士試験が簡単になった」という考え方もあるかもしれませんね。

技術士制度が発足したのは昭和32年です。
当時はインターネットもなく、技術士試験の対策情報を集めることは大変だったでしょう。
そのような時代と比較したら、現在の方が簡単に合格できるかもしれません。

ちなみに、インターネットが一般的に普及したインターネット元年は1995年といわれています。
そして技術士試験情報がネット上から得やすくなるのはもう少し先のことですね。
例えば、技術士受験を応援するページで有名なsukiyaki塾さんがサイトを作成したのは2003年だそうです。その後何年かおきにリニューアルを繰り返して今の形になっていますので、試験対策情報を簡単に得られるようになったのは結構最近のことかもしれません。

そう考えると、「昔より試験対策情報が得られやすくなったので、試験の難易度は変わらないが相対的に技術士試験が簡単になった」というのはあり得そうです。

実際のデータを見てみると簡単になったとは言えない

合格率の推移

ここで、日本技術士会より公開されているデータから客観的に考えてみたいと思います。
技術士二次試験の受験者数、合格者数、合格率の推移がこちらです。

日本技術士会 統計情報よりデータを引用
日本技術士会 統計情報よりデータを引用

 

直近10年分くらいのデータなのですが、合格率で見るとむしろ近年の方が下がっているんですね。
もちろん、合格率だけで難易度を判断できるものではありませんので他の要因も考えていきます。

他に考えられる要因として、技術士が少しずつ認知されてきて受験者数が増えたために合格率が下がったということが挙げられます。記念受験の人や、会社から強制されて渋々受験する人が増える場合ですね。
この場合、合格者数は変わらず受験者数が増えることで合格率が減るという傾向がみられるはずです。

しかし実際のデータを見ると、確かに受験者数はほんの少しずつ伸びてはいますが、合格者数はむしろ減っているんですよね。
これを考えると、「記念受験が増えたから合格率が下がっているんだ」という可能性は低いと思います。

他にも色々あると思いますが、前述の科学技術の高度化・複雑化や環境負荷など考えることが増えたことも踏まえ、個人的には「むしろ今の方が難しくなってない?」と思ってしまうのです。

A太郎
A太郎

この考えが正しいというわけでもないので、ひとつの意見という感じで見てください。

ちなみにこちらの記事にそれぞれの合格率の推移をまとめていますので、興味があれば参考にしてください。
一次試験の部門別合格率の推移はこちら
二次試験の部門別合格率の推移はこちら
二次試験口頭試験の部門別合格率の推移はこちら

【結論】簡単にはなっていないと考える

昔と比較してネットが普及して試験対策情報が得られやすくなったり、技術士の人数を増やしたいという技術士会の意向があったりと、昔よりも技術士試験が簡単になり得るという要因はあるとは思います。

しかし、実際にデータを見る限り簡単にはなっていないと考えます。
むしろ昔よりも科学技術が複雑化、環境負荷や多品種少量生産への対応など色々と考えなければいけないことが増え、むしろ難しくなっているような印象があります。

難しくなっているは言い過ぎかもしれませんが、少なくとも「簡単になっている」とは思えませんでした。

まとめ

「技術士試験が簡単になった」のかについてまとめました。

試験の過去問を見比べたり合格率の推移を調べたりしてみましたが、技術士試験が簡単になったとは思えませんでした。
個人的には「むしろ以前よりも難しくなってないか?」と思ってしまいました。

以前より難しくなっている場合、技術士の人数は増えにくいという点で不都合ですね(汗)
私としてはもっと技術士の認知度が増して技術士という資格を有効活用できるようになってもらいたいので、技術士の人数が増えてもらいたいです。

ということで、私は技術士を受験する方を応援しています。
本サイトでも試験対策情報を色々公開していますので、ぜひ参考にして合格して頂きたいです。

おすすめ記事をまとめておきますね。
ぜひ参考にして『技術士合格への道しるべ』としていただけると幸いです。

この記事を書いた人
A太郎

技術士(金属部門)
 
『技術士試験』に対して戦略的に対策を行い、一次試験・二次試験ともに一発合格
 
そのほか『ものづくり補助金』や『県の助成事業』などでも採択実績を持ち、用途に応じた論文作成を得意とする
 
共に切磋琢磨できる技術士仲間を増やすため自分の使った戦略を発信中
 
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