技術士になって感じた3つのメリット「技術士をとる意味はないのか?」に対する答え

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Googleで「技術士」と検索すると、「技術士 メリット ない」「技術士 意味あるか」といった関連検索が表示されたりします。どうやら技術士になるメリットがないだとかメリットがわからないと思う人がそれなりにいるようです。

そこで、今回は「メリットがないと思われがちな理由」や「実際にメリットはないのか」ということについて記載していきます。

メリットがないと思われがちな理由

まず、技術士の資格をとるメリットがないという理由として圧倒的に挙げられやすいのは「技術士は名称独占資格であり、業務独占資格ではない」ということですね。

例えば医者や弁護士などは業務独占資格ですから、医療行為を行うためには医師資格が、弁護士業務を行うためには弁護士資格が必要です。限られた人しかその業務を行うことは出来ず、需要に対して供給が限られますので業務独占資格は価値が高いと言われています。

一方で、技術士は名称独占資格です。技術士は「高い技術力・倫理観を備え、国から認められたハイレベルな技術者」ではありますが、技術士でなければ行ってはならない業務というものはありません。質はともかく、需要に対して誰でも供給が出来てしまいますので、名称独占資格は業務独占資格よりも価値は低いと言われます。

それでは、業務独占でない以上技術士の資格取得には全くメリットがないのでしょうか?

技術士になって感じたメリット

名称独占資格ではありますが、技術士となるメリットはもちろんあります。部門や勤め先によっても変わると思いますが、ここでは私が技術士になってから感じた3つのメリットを挙げていきます。

①資質向上によるメリット

このページをご覧になっている方は既にご存知かと思いますが、技術士は難易度の高い資格です。取得するためにはかなりの勉強量が必要となります。資格取得のために勉強したことが知識となって身に付き、実際の業務を進めるにあたりとても役に立ちました。

試験に合格するためには幅広く専門技術について勉強する必要がありますが、これが意外と役に立ちます。
例えば、製造工程を改善しようという取り組みを行う場合、既存の技術の枠組みからすこし離れた技術も活用してみようということがやりやすくなります。(これまではめっきでしか表面処理したことなかったけど、スパッタリングも試してみようといったことを考えやすくなるということですね。)
会社勤めの場合どうしてもその会社内で活用している技術に偏った知見になってしまいますが、技術士試験受験を通じて幅広い専門知識を得ることができ、それを活用してより良い成果を出しやすくなるというメリットがあります。

また、筆記試験(特に問題Ⅰと問題Ⅲ)の対策で「複数の問題を抽出して取り組むべき課題を決定し、解決策を提示しながらもそのリスクや遂行上の注意」を記載するということを勉強する必要があるのですが、この考え方も実際の業務で役に立ちます。
業務上で問題解決を図る際にロクに問題の分析もせず、場当たり的な対策をとってしまい中々上手く問題が解決しないというようなことも意外とあったりしたのですが、上記の考え方をしっかりと身に着けておくことで短期間で問題を解決することが出来るようになりました。
(今まで如何に技術者として未熟だったか思い知らされました。)

このように、資格勉強を通じて資質が向上し、それによりスムーズに仕事が出来るというメリットを感じました。

②名称表示によるメリット

技術士は一般に対する知名度は全くないといっても過言ではないと思いますが、技術者界隈ではかなり知られた資格です。
勤め先にもよると思いますが、技術士の資格を取れば社内でも一目置かれる存在となったようで、仕事を進める上でも周囲からの協力が得られやすくなりました。
また、社外の関係者とコミュニケーションをとる場合においても同様です。技術士の名称表示をしていると名刺交換の際などには「お、技術士ですか!」という反応があり、こちらの話を友好的に聞いてくれることが多くなりました。

ネットでは「技術士なんて使えねーやつばかりだ」「文章書くのがちょっと上手いだけの記述士(笑)」などのネガティブな意見もありますが、幸いに私の周囲にはそのような反応はなく、むしろ技術士の肩書があるだけで随分良くしてくれるようになったケースの方が多かったです。
(まぁ面と向かってそんなネガティブなことを言うような人はほとんどいないでしょうけど。)

いずれにせよ、人間はやはり肩書というものには弱いようで、技術士の名称を使うとある程度関係者から協力が得やすいというメリットがありました。
もちろん、技術士であれば無条件に社内や社外の関係者から受け入れられるというものではなく、周囲の人から受け入れられるためには誠実に対応することが大切であることは言うまでもありません。

③収入面のメリット

これこそ勤め先によると思いますが、会社によっては資格手当が出るところもあるようです。ネットで調べてみると、月あたり2~10万円くらいのようです。すごいですね。

ちなみに私の勤め先では資格手当は支給されません。(泣)
評価は上がりましたのでその分で上がった給料やボーナスが資格手当に相当するのでしょうが、わかりやすく資格手当が出るところがうらやましいですね。

ということで後出しですが、この項目は私が感じたメリットというより他の技術士さんが感じているであろうメリットですね。

まとめ

ここまで色々とメリットを書いてきましたが、取得するのに難易度が高い資格の割にはメリットが充分ではないと考えます。技術士という資格自体の認知度も低く、充分活用されているとは思えません。

最初に「技術士はとってもメリットがない、意味がない」と思う人がいるようだと書きましたが、私としては

「技術士になるメリットはある。
 しかし、高い難易度に見合ったほどのメリットではない。」

というのが技術士のメリットの正しい表現であると考えています。

技術士が充分に活用されていないということについては文部科学省の技術士分科会でも議論されており、平成31年1月8日に公開された「技術士制度改革に関する論点整理」で今後技術士の活用拡大に取り組むことが記載されています。

この取り組みによって技術士の業務独占資格化などが実現されれば、技術士は相当地位が向上するでしょう。そうすれば、企業も資格手当など目に見えるようなメリットを提示しだすでしょうし、技術士を受験する人も増えると考えられます。
今後、技術士の更なる有効活用と地位向上が実現することを期待したいです。

技術士試験合格を目指している方はこちらの記事も併せてご覧になってみてください。

独学でなかなか合格に至らない方はこのような資格学校を活用するのもおすすめです。

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