- 技術士試験には最短何歳で合格できる?
- 最年少の技術士二次試験合格者はどんな人?
技術士試験の合格者の平均年齢は約42歳となっています。
このことからわかるように、技術士は就職してから何年間にも及ぶ実務経験を積み、何回か受験してようやく合格できるような難関試験です。
一方で、若くして技術士試験に合格してしまうような人もいます。
私も技術士試験に合格したのは33歳(受験当時)と平均よりもちょっとだけ若かったですが、
最年少だとどれくらいの若さで合格しているのでしょうか?
調べてみると、受験当時25歳や26歳で技術士二次試験に合格している方がいるようです。
そこで、本記事では最短何歳くらいで技術士試験に合格できるか解説していきます。
技術士二次試験合格者の最年少記録
まずは若くして技術士二次試験に合格した方々を紹介します。
実例①:受験当時25歳(最年少)
まずは、技術士試験に最年少で合格した西野亜海さん(受験当時25歳)です。
福井新聞で掲載されました。2022年のニュースですね。
実例②:26歳
次に紹介するのは関根絵理さん(26歳)です。
26歳というのが現在の年齢なのか受験当時何歳なのかが明確にされていませんが、関根さんも西野さんと同様ほぼ最年少ですね。
現実的な最短取得年齢
現実的には28歳
現実的な最短取得年齢は28歳です。主に以下の4パターンがあります。
①大学在学中に一次試験合格(~22歳)
就職後指導者の下で4年間の実務経験を積む(~26歳)
技術士二次試験の受験(27歳)
試験合格、技術士として登録(28歳)
②大学在学中に一次試験合格(~22歳)、
大学院で2年間+就職後で指導者の下で2年間の実務経験を積む(~26歳)
技術士二次試験の受験(27歳)
試験合格、技術士として登録(28歳)
③JABEE認定の大学を卒業(22歳)、
就職後指導者の下で4年間の実務経験を積む(~26歳)
技術士二次試験の受験(27歳)
試験合格、技術士として登録(28歳)
④JABEE認定の大学を卒業(22歳)、
大学院で2年間+就職後で指導者の下で2年間の実務経験を積む(~26歳)
技術士二次試験の受験(27歳)
試験合格、技術士として登録(28歳)
理論的には24歳?21歳?
技術士試験は受験資格を以下のように規定しています。
<一次試験>
受験資格は必要なし
<二次試験>
一次試験合格(もしくはJABEE認定教育課程修了)+最短4年の実務経験
一次試験は誰でも受験可能です。あとは実務経験を最短4年積めば二次試験を受験することが出来ます。
そう考えると
「18歳で高校を卒業、
就職先で指導者の下4年間の実務経験を積み(~22歳)、
23歳で二次試験受験、
24歳で二次試験合格~技術士として登録」
もしくは
「15歳で中学を卒業、
就職先で指導者の下4年間の実務経験を積み(~19歳)
20歳で二次試験受験
21歳で二次試験合格~技術士として登録」
というのが理論上の最短でしょうか。
ただ、中学や高校を卒業してすぐ科学技術に関する業務を主体的に行うことが出来る立場になれるかといえば、それは難しいと思います。
現実的にはやはり大学卒業してからの28歳が最短となるのではないかと思います。
実際のデータ
それでは、実際の技術士試験に合格した人の年齢を見ていきましょう。
現実的には最短28歳と言いましたが、実際のデータを見てみると28歳で技術士試験に合格することがいかに難しいかが分かると思いますよ。
平均年齢
技術士二次試験合格者の平均年齢の推移がこちらです。
だいたい42歳くらいで推移していますね。
年齢分布
技術士二次試験合格者の年齢別の分布(令和3年度)がこちらです。
こちらでもやはり40代がピークになっていますね。ただ30代の合格者も多く、平均年齢が高齢側に引っ張られている感じがありますね。
どのくらいで技術士を取得するべきか
20代で取れたら早い方
20代で技術士を取得出来たらかなり早い方だと思います。
20代の技術士はなかなかいませんので、これを希少価値・強みとして色々有利に動いていけそうです。
妬まれないように謙虚でいる必要はありますがね(笑)
できれば30代で取っておきたい
出来れば30代で取っておけると、転職等にも活用できますし人生の選択肢が増えてお得かなと思います。
そのまま今の企業に勤めるとしても、技術士の肩書を使って有利に仕事を進めることが出来たりしますので、30代くらいの早いうちに取っておきたいところですね。
ちなみに文部科学省としても35歳までには取って欲しいイメージでいるようですよ。
40代以降でも技術士は取得したい
技術士は早いうちに取得しておいた方が良いのですが、それでは40代以降になったら技術士の資格は不要なのかといったらそんなことはありません。
20代や30代で取得しておけば大分お得になりますというだけで、40代で取得しても充分メリットは感じられるかと思いますよ。
むしろ合格者の年齢分布でいえば40代がピークですので、40代でも技術士を取得したいという人が沢山いるのが分かります。
というか、技術士という資格の難易度を考えたら「40代まで挑戦し続けてやっと取得できる人が大半である」と解釈する方が自然かもしれませんね。
技術士の難易度についてはこちらで解説しています。
技術士試験に最短で合格したい場合
技術士試験に最短で合格したい場合には、講座の利用が必要になります。
独学でチャレンジするのも良いのですが、正直なところ相当センスがなければ合格までには時間が掛かってしまうと思います。
早いうちに技術士を取得することが出来れば相応のメリットがありますし、自己投資と考えて講座を利用すると効率的です。
特に技術士になったら手当てが出るような企業に勤めている方は、講座を利用してでも早く取得した方が良いですね。
ネットで「技術士 講座」と検索すれば沢山講座が出てきますので、気に入った講座を選べば良いかと思います。
当サイトでもおすすめの講座を紹介していますので、参考にしてみてください。
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まとめ
最短何歳で技術士試験に合格できるかまとめました。
理論的には、中学や高校を卒業してすぐ指導者の下で実務経験を積み始めれば19歳もしくは22歳が最短かと思います。
ただ、中学や高校を卒業してすぐ科学技術に関する業務を主体的に行うことが出来る立場になれるかといえば、それは難しいと思います。
現実的には「大学卒業してから4年間の実務経験を積んで26歳で二次試験合格」というのが最短となるのではないかと思います。
私としては早めに取得してしまえるよう動いた方が良いと考えています
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