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技術士の説明責任とは?アカウンタビリティと呼ばれることもあります

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技術士には説明責任(アカウンタビリティ)を果たすことが求められています。
技術士二次試験の口頭試験でも、説明責任(アカウンタビリティ)に絡んだ質問をされることがありますので、説明責任についてはしっかりと理解しておきたいところです。 

説明責任という言葉自体はテレビのニュースなどで使われたりしますのでなんとなくイメージはできるかとは思います。
しかし、口頭試験で説明責任について質問された場合にしっかりと解答できるほどに理解していることは稀なのではないでしょうか?

実際、私も技術士の試験勉強を始めた頃は
「説明責任がなぜ必要か?あ、う~ん、あれ?」
といった感じでした。

そこで、本記事では説明責任(アカウンタビリティ)について解説していきたいと思います。
この記事を読めば口頭試験でキチンと解答できるようになりますので、ぜひ読んでみてくださいね。

記事を読んでほしい人
  • 説明責任(アカウンタビリティ)について知りたい人
  • 技術士二次試験の口頭試験を受験する人
  • 技術士二次試験の口頭試験で説明責任がどのように出題されるか知りたい人

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説明責任(アカウンタビリティ)とは

それでは、説明責任について順番に解説していきますね。

説明責任とは一般公衆が納得できるよう説明すること

説明責任とは「一般公衆に対して専門的なことを納得できるよう説明する責任」のことです。

説明責任とは別に技術士関係だけで使われる用語ではありません。
政治家や公務員、企業など様々な人たちが「国民(ユーザー)に対して説明責任を果たす」というようなことを言ったりしますね。
テレビなどでも使われていますので、聞いたことがあると思います。

説明責任を米国ではアカウンタビリティという

説明責任のことを英語でアカウンタビリティ(accountability)と言います。
google翻訳で説明責任と入れると出てきますよ。

ちょっと情報が確かではないのですが、日本で使われるよりも昔から米国ではアカウンタビリティという言葉を使っていたようですね。

技術士にとっての説明責任(アカウンタビリティ)

技術士倫理網領の中で技術士は説明責任を果たすことが求められている

技術士にとっても説明責任(アカウンタビリティ)は関係があります。
日本技術士会が公開している技術士倫理網領の解説の中で説明責任を果たすと記載されています。
ということで、技術士も何かあれば説明責任を果たす必要があります。 

(真実性の確保)
 4.技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。

(1)技術士は、その業務に関して、雇用者、依頼者などの利害関係者に対し、その目的、内容やそれがもたらす可能性のある結果について説明責任を果たす。
(2)技術士は、遭遇した技術的な問題の論争に対し、これに関する十分な専門的な見識を有する時は、適宜、意見を表明する。

日本技術士会 技術士倫理網領の解説 https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/attached/attach_25_3.pdf

技術士に説明責任が求められる理由① 専門的な内容だから

技術士は科学技術の応用面に携わる技術者ですから、普段行っている業務も一般公衆や専門外の利害関係者には理解しにくい専門的な業務であるはずです。

一般公衆や専門外の利害関係者が情報をみて理解するのが難しい事柄でしょうから、技術士にはそれらの方にもわかりやすく納得しやすいように説明責任が求められています。

技術士に説明責任が求められる理由② 公衆の生活に係る仕事内容のことが多いから

技術士は、その仕事柄一般公衆の生活に係る仕事内容であることが多いです。
何かあった場合に、一般公衆にとって大きな影響が出るような仕事をしているかと思います。
要は「ミスったら人が怪我したり命に係わる仕事をしている」ということですね。
あるいは「ミスったら環境に対して大きな被害が出る」というケースもあるかと思います。

そのため、何かあった場合に人の生活や環境に影響を及ぼしてしまう場合があるため、ことさら説明責任を果たすことが求められています。

技術士に説明責任が求められる理由③ 信頼を得るため

こちらについては技術士に限ったことではありませんが、何か問題が発生した時にきちんと説明責任を果たさなければ信用を失ってしまいます。

技術士は信頼を失うような行動はしてはならないということで、技術士倫理網領の中で技術士は説明責任を果たすと記載されているわけですね。

ちなみに、問題が発生して説明責任を求められる時はピンチでありながらチャンスでもあります。
問題が発生した時に、右往左往してろくに説明をしない、もしくは納得できるような説明がされない場合、公衆や利害関係者からの信頼を失ってしまいます。

一方で、どんな問題が発生したのか、発生した原因がわかっているなら原因とその対策案、発生した原因がわからないならその理由と今後の取り組みについてなど、利害関係者や公衆が納得できるように説明できると、うまくリカバリーできる人だという信頼を得ることができたりします。

ちょっとありきたりな話ですが、やはりそのようなことはありますよという話ですね。

口頭試験での出題例と回答例

出題例① 技術士のアカウンタビリティ

質問:技術士のアカウンタビリティとはどのようなものですか?

回答例:いわゆる説明責任を果たすことです。科学技術に関する専門的な内容をわかりやすく誤解のないように、さらには納得できるような説明を公衆や利害関係者にすることが求められています。

出題例② アカウンタビリティの必要性

質問:技術士にアカウンタビリティを求められるのはなぜだと思いますか?

回答例:技術士は常に信頼を失うようなことをしてはなりませんので、問題が発生した時にも信頼を失ってしまわないように説明責任を果たすことが求められていると思います。また、技術士は公衆の生活に大きく影響を与える可能性のある業務をしていることが多いと思います。その点も、技術士にアカウンタビリティが求められる要因だと思います。

まとめ

技術士の説明責任(アカウンタビリティ)についてまとめました。

技術士のアカウンタビリティとは、公衆や利害関係者に対して科学技術に関する専門的な内容をわかりやすく、誤解なく、納得できるように説明する責任のことです。
技術士二次試験の口頭試験ではアカウンタビリティとは何かと質問されることがありますので、きちんと押さえておきたい内容ですね。
何度か本記事を読んで、サクッと覚えてしまうと良いかと思います。

本サイトでは他に口頭試験の対策情報も発信しています。
こちらもよければ参考にしてください。

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