定年後に働けるか心配だなぁ
技術士を取得すれば定年後の選択肢を増やせそうですよ
現在は人生100年時代という言葉をよく聞くようになり、定年を過ぎても働くということが普通になってきました。
そんな中このような悩みを持つ方がいるのではないでしょうか?
「定年後の生活費はどうしよう」
「今の職場で再雇用してもらえるかな」
「再就職なんて出来るだろうか」
「定年後も働かないといけないなんて」
一方で、技術士の資格を有効に活用して楽しく働いている方たちも存在します。
せっかく技術士を取得したなら、もしくは取得する意志があるのなら、この方たちの定年後の働き方を参考にしてみてはいかがでしょうか?
ということで、本記事では私がこれまでに出会った「定年後も働いている技術士たち」の働き方の一部を紹介したいと思います。
求人情報も併せて紹介していますので、すぐに働きたいという方にも見て頂きたい内容となっています。
例えばこのような「技術士、中小企業診断士などの専門家募集」の求人を紹介しています。
公益財団法人 東京都中小企業振興公社
公益財団法人 しまね産業振興財団
技術継承.com
技術士協同組合
私が出会った60歳以上の技術士たち
私がこれまでに出会った「60歳以上で元気に働いている技術士たち」を紹介していきます。
今の企業で再雇用
企業内技術士として定年を迎え、そのまま同じ企業で再雇用されたという人です。
技術士会の集まりに参加すると結構このような人たちがいます。
私が話を聞く限りですが、ほどよい環境で働けている人が多い印象でした。
「現役時代のように、成果を追い求めてバリバリ働いています」
というよりも、
「成果もまぁ必要だけど、それなりに裁量も与えられてマイペースに働いているよ」
という方が多かったです。
収入としては一般的な例に漏れず低下してしまうようですが、仕事内容としては元々好きな仕事であるものづくりや研究開発を担当しているようです。
まさにエンジニア、技術士として仕事を満喫している様子でした。
これらの方は、
「技術士だから良い条件で再雇用してもらえた」
というよりも
「技術士になる能力があり、これまで実績を積み重ねてきたから良い条件で再雇用してもらえた」
ということである印象です。
実際、「技術士かどうかは正直あんまり関係なかったね(笑)」という方もいらっしゃいました。
技術コンサルタントとして転職
こちらも組織の中で働く形ですが、違いとしては『技術士』の肩書を活用して技術コンサルタントという形で働いている方です。
例えば、
「県の工業技術研究所の職員」
「産業振興財団のアドバイザー」
などが該当します。
実際、私も工業技術研究所や産業振興財団を通じた補助事業などを活用することがあるので、これらの職員さんと関りになることがあります。
名刺交換をするとお互いに『技術士』と書いてある場合もあり、そんな時には話がはずみます。
総じて、技術コンサルタントという名前の通り自分で何かを作るというよりも技術的なアドバイスをするという仕事がメインである様子ですね。
ネットで調べてみればよく募集されています。
例えば、こちらはしまね産業振興財団の求人情報ですが、技術士や中小企業診断士などの専門家を募集しています。
謝金は1時間あたり15,000円となかなか高価ですが、これも難易度の高い資格を持っているからこそという感じですね。
※求人情報のページが削除されていました。また再募集されたらこちらのページでも紹介します。(2023/4/1追記)
他にも東京なら東京都中小企業振興公社も募集していますね。
更には技術継承.comではがっつりと専門家を募集しています。
あとは技術士協同組合に登録して仕事の話が来るのをまつのもアリですね。
このように、探せば色々ありますので、興味がある方はぜひ探してみてください。
独立して技術士事務所を立ち上げる
こちらは企業には属さず、自分で技術士事務所を立ち上げて起業した人です。
ネットで「技術士 事務所」と検索すると色々出てきます。
○○技術士事務所という形で事務所を構えている方が多いですね。
仕事内容は様々ですが、やはり技術的なコンサルタントをしている方が多いようです。
他には企業から依頼されて機械設計の部分を担当したという方もいましたね。
企業に属さず自分で仕事の量をある程度調整出来るようで、定年後ということもあり自分のペースで働いている方が多かったですね。
定年後だから引退するということは考えていないようで、「とりあえず身体と頭が元気なうちはやれる限りはやる」と言っている方もいました。
定年後の厳しい現実
加速的に進む少子高齢化、引き上げられる年金支給年齢、更には2019年に金融庁に報告された老後に必要な費用は2000万円というニュース。
定年後は厳しいという話は昔から言われていることですが、それも近年では更に厳しくなっている傾向もあり、将来はどうなるか不透明です。
このような状況ですから、定年後とはいえ働いてお金を得る手段は残しておいた方が良いと考えます。
しかし、定年後にも定年前と同じように働けるわけではありません。
現在勤めている企業で再雇用してもらえれば収入が下がるにしても働いてお金を得ることは出来ますが、再雇用してもらうためには自分の価値を示す必要があります。
また、別の企業に転職するにしても、体力的な事情で働き口が絞られてしまうということもあるでしょう。
そもそも働き口があるのかも不安だ
そこで、少しでも自分の価値を上げるために取っておいた方が良いと考えるのが『技術士』です。
もちろん自分の価値を上げられる資格ならなんでも良いのですが、このサイトを見ている人が『医師』や『弁護士』を目指すのは現実的ではありませんし、かといって『簿記3級』のような比較的簡単な資格を取っても効果は薄いと考えます。
一方で、『技術士』は難易度が高いですがしっかりと勉強すれば十分合格が狙える範囲ですので、自分の価値を上げるためにはちょうど良いんですね。
ということで、本サイトを見ている方には『技術士』をおすすめします。
技術士にチャレンジする場合にはこちらの記事を参考にしてみてください。
定年後に技術士を取得することは難しい
ひとつ注意点ですが、『技術士』を定年後に取得するのは難しいということをお伝えします。
『技術士』は「現在科学技術に係る設計・開発・評価などの業務または指導に携わっていること(ざっくり)」とされていますので、
一度定年退職してから技術士を取ろうとしても「現在は業務とか指導してないんですよね?」となり合格することは厳しいです。
そのため、『技術士』を取るなら定年前に取得しておかなければならないことに注意してください。
『技術士』を早めに取りたいなら有料講座を検討してみてくださいね!
技術士二次試験対策講座おすすめランキングTOP6【徹底比較】
まとめ
本記事では定年後の技術士の働き方について紹介してきました。
私が出会った限りでは
・今の企業で再雇用されて働いている技術士
・技術コンサルタントとして振興財団や技術研究所で働いている技術士
・自分の技術士事務所を立ち上げて働いている技術士
の3種類の方がいました。
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