- 論文を書くのが苦手…
- わかりやすい論文ってどう書けば良い?
- 論文を書く時のルールってあるの?
技術士二次試験を受験する方はこれまでに業務で報告書や技術レポートなどの形で論文を書いたことがあるという人がほとんどだと思います。
そのため、ある程度論文を書ける自信がある人が多いのではないでしょうか。
しかし、本当に誰にでも読みやすい論文を書けているのかは常に見直していく必要があります。
例えば、以下のようなことにはなっていないでしょうか。
そんな時には、試験に関係なく基本的な文章の書き方を確認してみると効果的ですよ
ということで、本記事では技術士試験に限らず『論文の書き方』について基本的なことをまとめました。
「こんなの知ってるよ」という方も抜け・漏れがあるかもしれませんので、一度サラッとで構いませんので読んでみてくださいね。
論文を書くときの基本的なこと
まずは論文を書くときの基本的な書き方を挙げていきます。
以下のことに気を付けるだけで、大分読みやすい文章になりますよ。
それぞれ解説していきますね
1文は簡潔に書く(目安は1文40~60文字以内)
一文は40~60文字以内を目安にすると読みやすい文章となります。
長すぎる文章は読みにくく、ただでさえ難解な技術論文を更に読みにくくしてしまいます。
適度な文字数にすることを心掛けましょう。
体言止めは本文中には使わない
体言止めとは一文の終わりを体言(名詞・代名詞)で終える書き方です。
例えば、以下のような書き方が体言止めの文章です。
体言止めは文字数を減らすことができるので、文字数制限が厳しいニュースや新聞ではよく使われます。
しかし、体言止めは時系列が曖昧になりがちで論文としてはふさわしくありません。
論文にも文字数制限はありますが、明確な文章にするために「である」「だった」までしっかり書くようにしましょう。
末尾が「である」と「だった」では時系列が変わりますよね
但し、『タイトル』や『箇条書き』には体言止めを使用してもOKです。
主語を明確にする
日本語では主語が省略されることがありますが、論文を書く上では主語は明確にしましょう。
ただ、あまりにも「○○(主語)は~~」「○○(主語)は~~」「○○(主語)は~~」と
同じようなフレーズが続くのも逆に読みにくくなってしまいます。
その場合には主語を省略しても構いません。
何事もバランスですね
修飾語と被修飾語は近づける
修飾語と被修飾語は近くに置くことで読みやすい文章になります。
修飾語と被修飾語が離れるほど読みにくくなっちゃうね
語尾は変化させる、連続して同じ語尾を使わない
同じ語尾を何回も続けて使うと、読み手は単調な文章で読みにくいと感じてしまいます。
2回までならまだしも3回以上は続かないように注意しましょう。
『句読点(、)(。)』『コンマ(,)ピリオド(.)』はどちらを使っても良いが混在しない
一般的な文章では句読点を使うことが多いですが、論文ではコンマとピリオドを使用するというケースもあるかと思います。
これについては人によって意見が分かれるかもしれませんが、私としては「どちらを使っても良いが混在はしないこと」を推しています。
なお、人によっては『コンマ(,)と句点(。)』の組み合わせを使用する人もいますが、一般的とは言えません。
人によってはNGとする場合もありますので、ここであえてリスクを負う必要はありません。
以上より、私としてはこの組み合わせはオススメしていません。
覚えておくと便利な技
論文を読む際は、ひたすら長い文章だけでは読み手としても疲れてしまいます。
そんなときには、論文中に図表や箇条書きを入れると論文に変化が出て読みやすくなります。
特に、図表を上手く使うと文章だけでは伝わりにくいことも分かりやすく伝えることが出来ますので、ぜひ使いこなしてくださいね。
『図表』を使う
『図表』を使って説明することで、読み手は視覚的にイメージしやすくなります。
例えば、機械の形状や構造を説明する場合には図を使うと理解しやすくなるでしょう。
箇条書きを使う
並列的な事柄を説明する場合には『箇条書き』を使うと読みやすくなります。
例えば、「長所」「短所」「課題」「対策案」などを羅列するときに使うと読みやすいですね。
特に、羅列する数が多いほど『箇条書き』を使った方が読みやすくなります。
箇条書きを使う際の注意点は、いきなり箇条書きをはじめないということです。
箇条書きの前に文章があった方が良いでしょう。
使わない方が良い言葉
日常的には当たり前に使う言葉でも、論文としては使わない方が良い言葉があります。
ここでは論文には使わない方が良い言葉を紹介していきますね。
まとめ
論文の基本的な書き方について解説しました。
色々と挙げましたが、ひとつひとつは難しいものではありません。
もうすでに理解・実践できていることもあるでしょうから、ここで挙げたもの全てを勉強しなおす必要はありません。
自分に足りないなと思ったところを意識するくらいで充分かなと思います。
一方で、ここで紹介したポイントをしっかり活用できているかはきちんと確認しておく必要があります。
自分で書いた解答論文が合格点に至っているかは自分ではなかなか評価出来ませんので、必ず同じ会社の技術士や技術士対策講座の講師に添削してもらうようにしてください。
まだ講座を決めていないという方はこちらの記事を参考にしてください。
技術士二次試験対策講座おすすめランキングTOP6【徹底比較】
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