技術士二次試験対策 業務経歴票(証明書)の書き方

二次試験対策

はじめに

業務経歴票は技術士第二次試験受験申込書とともに提出する書類です。この書類は受験資格があるかを確認するためだけでなく口頭試験での質問材料としても使用されますので、二次試験を受験するうえで重要な書類となります。ただの申込書だと軽く考えず、しっかりと戦略を練って作りこみましょう。

業務経歴(証明書の上半分)

これまでに自分が携わった業務経歴を記載する項目です。受験資格である必要経験年数を満たすように記載するのは当然ですが、他にも自身の技術者としての資質をアピール出来るような記載にすることが望ましいです。

以下に、私の場合はこのようなことを意識して記載したというポイントをいくつか挙げます。但しこれが絶対に正しいとは限りません。受験者の年齢や立場によっても記載するべきポイントは変わってくると思いますので、あくまでも取り入れられるところは取り入れるというスタンスで参考にしてください。

①受験する部門、選択科目に該当すると判断できる記載をすること
二次試験が受験できる状態であればこれまでに様々な業務に携わっているはずですが、担当してきた業務が受験する部門や選択科目だけにドンピシャで当てはまるなどということは稀なのではないでしょうか。ほとんどの業務はこの部門にも当てはまるしあの部門にも当てはまるというような複数の部門や選択科目にまたがるケースが多いと思います。
担当した業務をそのまま記載して「受験部門が違う」と判断されるリスクを減らすためにも、業務内容をそのまま記載するのではなく書き方を工夫して受験する部門や選択科目に該当すると判断しやすい書き方をすると良いと思います。

②自身が主体的に担当した業務であること
受験申込書入力要領には「科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(単純な技能的な業務、研究・設計等に付随する庶務的な業務を除く)」を書くことと記載されています。これはつまり、「CADを用いた製図」や「単純な計測作業」といったことはNGで、「~~の開発」等のような自身が主体となって科学技術を用いて問題を解決したという業務である必要があるということです。

なお、必ずしもその業務の責任者である必要はありません。例えば、業務全体の責任者は上司であったとしても、自分に任せられた範囲の中で自分で考え主体的に問題解決にあたったという業務であればOKです。

③業務を通じて成長してきたことを説明できるようにすること
業務経歴の記載欄は5行あり、時系列順に業務経歴を記載するようになっています。この時、業務を通じて成長してきたことを口頭試験で説明しやすいように記載すると良いでしょう。
技術士は自身の資質向上の責務が課せられており、試験では常に自己研鑽しているかどうかが口頭試験で判断されます。業務経歴を見てそのまま評価されることはないでしょうが、業務経歴を質問材料にして口頭試験で質問されるというケースがあります。そのような時にも、業務経歴をしっかりと練っておくことで対応しやすくなります。

例えば、業務経歴に
「2016年 開発担当者として○○の開発を行った」
「2018年 開発担当者として△△の開発を行った」
と記載しておき、口頭試験で質問の流れで「2016年では技術者として未熟で視野が狭く、開発した物は性能は充分でしたが価格が高いという結果に終わってしまいました。その時の反省を活かし、2018年に担当した△△の開発では性能と価格のバランスをとりながら開発を行いました。」という説明が出来ると、技術者としての成長をアピールできるかと思います。

業務内容の詳細(証明書の下半分)

上記で記載した業務経歴の中からひとつを選び、その業務内容の詳細を720字以内で記載する項目です。この内容は口頭試験で資質確認の材料となりますので、口頭試験で評価される資質が確認しやすいような構成にすればよいかと思います。

口頭試験では以下の項目について評価されます。

「関係者に上手く説明できますか?(コミュニケーション)」
「様々な関係者との調整ができますか?(リーダーシップ」」
「業務を振り返り、他のことに活かすせますか(評価)」
「人・物・金・情報をバランスよく適切に配分できますか?(マネジメント)」

ここでひとつ注意ですが、上記のように口頭試験では専門的学識については評価されないことになっています。専門的学識は問われないからといって関係者との調整ばかりの業務内容を記載してしまうと、技術者ではなく折衝担当者のような業務となってしまいます。ですので、技術者としてふさわしいような技術的な問題を解決したエピソードの中で関係者との調整をしたことに触れられると良いかと思います。

記載する内容は概ね「立場や役割」「発生した問題」「問題解決のための提案」「得られた成果」を骨組みとして記載していけば良いかと思います。

おわりに

ここまで挙げてきたポイントはいずれも口頭試験を視野に入れたものです。口頭試験は時間が短く、業務を一から説明している時間はありません。実務経験証明書のみで試験官が大まかな資質確認の準備が出来、口頭試験で少し補足するだけで資質確認が出来るような構成にするのが理想と考えます。

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